- みんなの評価
13件
風のマジム
著者 原田マハ
ほんとうにあった夢物語契約社員から女社長に――実話を基に描いたサクセス・ストーリー。琉球アイコム沖縄支店総務部勤務、28歳。純沖縄産のラム酒を造るという夢は叶うか!風の酒を造りたい!まじむの事業計画は南大東島のサトウキビを使って、島の中でアグリコール・ラムを造るというものだ。持ち前の体当たり精神で島に渡り、工場には飛行場の跡地を借り受け、伝説の醸造家を口説き落として――。
風のマジム
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
風のマジム
2015/11/30 22:48
まじむこみてぃ。いい言葉。
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
でーじいいお話だったさぁ!郷土愛と真心(まじむ)が生み出した沖縄のラム酒。ひとりの女性の小さな思いが大きな企業を動かし、成功していく流れは『下町ロケット』のよう。何回も何回も挫折しそうになっては、まわりの人に助けられ諦めずにやり遂げる姿はやはり清々しい。最大の味方で、泣き言を言うと叱り飛ばしてくれるおばあ。突き放すことを言われようとも、そこに相手を思う愛があれば通じる。それをこの本から学んだ。大切な人を支えるために、厳しい言葉も時には必要。でもそこには必ず真心(まじむ)が込められている。まじむこみてぃ。
風のマジム
2014/09/03 15:23
ラム酒が飲みたい。
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごん太2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
もともと私はサクセスストーリーが好きだが女性を描いた物語はめったにおめにかからない。この本の舞台になった南大東島へ機会があって去年行ってラム酒の工場を少し見せてもらったり試飲をさせてもらった。ひょっとしたらその話かなと思ったら案の定、実話を地でいく話で、時間を惜しんで一気に読んだ。
ネットで検索しても、この主人公のことが出てくる。そうして読んだあと、無性にまたラム酒を飲みたくなったのだ。実は試飲だけでお土産に買って帰らなかったから。
近辺のスーパーを訪ね歩いても沖縄産ラム酒を売っている店はない。いよいよネットから取り寄せねばと思っているこのごろだ。
風のマジム
2019/05/01 19:33
風が吹くような一杯なら、飲んでみたいなあ
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
沖縄のお酒といえば、泡盛、そしてオリオンビール、というのがいわば常識。
それに「ラム」を加えようとした女性の奮闘ぶりを描いたのが、原田マハの『風のマジム』。
ラムのオンザロックなんて飲んだことないけど、風が吹くような一杯なら、飲んでみたいなあ。
あ、これは実話に基づくフィクションだから、ほんとに飲めるかもしれないのか。
この小説は時間があっちこっち行くけど、話の流れは淀みがなく、島言葉が随所にでてきて、楽しめる。
この作家特有の、まわりにいっぱい味方が出来てくる安心感もある。
なにより、主人公の家が、那覇の桜坂。
こないだ那覇でみんなと別れてひとりでお昼を食べた花笠食堂の一本隣の筋だもの。
親しみも湧くというものです。