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3件
新装版 匣の中の失楽
著者 竹本健治
推理小説マニアの大学生・曳間が、密室で殺害された。しかも仲間が書いている小説の予言通りに。現実と虚構の狭間に出現する5つの《さかさまの密室》とは? '78年、弱冠22歳の青年によって書かれたこの処女作は「新本格の原点」、「第4の奇書」と呼ばれる伝説の書となった。いまだ色褪せない未体験の読書を今こそ! 幻のサイドストーリー『匳(こばこ)の中の失楽』も収録!
新装版 匣の中の失楽
05/08まで通常1,595円
税込 798 円 7ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
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匣の中の失楽 新装版
2021/01/30 13:00
とてもややこしかった・・・
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うささび - この投稿者のレビュー一覧を見る
とてもややこしくて読んだ後何を読んだんだか分からないままだったけど、すごく面白かったという感覚だけは残りました。
作中作ものとは聞いていて覚悟はしてましたが、キャラの多さと物語の長さで途中からワケわかんなくなって、メモ用紙に二つの世界線でのキャラ設定と出来事をメモしながら読みました(笑)
あのキャラはこっちの作中では生きてるけどあっちでは死んでて、あっちの作中では陰険だけどこっちでは気が良くて・・・などメモ書きしてなかったら大パニックでした。
なんちゅー本だこりゃ!と思いながら、でもすごく引き込まれて途中でやめることはできず、ニヤニヤしながら進めていきました。
人にどんな話?と聞かれてもとても私では説明できないな・・・と思いましたが、これだけは言えます。読んでる間楽しかった。いろんな意味でとても心に残る作品です。
2022/01/29 20:37
何度でも読み返す価値のある1冊
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yino - この投稿者のレビュー一覧を見る
「第4の奇書」とも称される竹本健治氏のデビュー作。作中に登場する人物達の実名小説である作中作と、本筋の境界線がどんどんと曖昧になっていく様は、なんとも独自の読み応えがあります。一応の謎解きは行われるものの、この複雑怪奇で不安感を煽る構造そのものがこの本の魅力だと思います。この本に対しての、色んな方の意見、考察を聞いてみたい。