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戦争の日本古代史 好太王碑、白村江から刀伊の入寇まで
著者 倉本一宏
今日の近隣諸国との関係は、近現代史を追うだけではわからない!好太王碑が語る対高句麗戦惨敗の衝撃。史上最大の敗戦「白村江」。壬申の乱と北東アジア情勢。藤原仲麻呂独裁政権の新羅征討計画。藤原道長ら平安貴族を襲った「刀伊の入寇」――。話題作『蘇我氏』の著者が帝国日本の源流を探り、日本人の「異国」観がつくられていく過程を辿る、日本古代史の決定版!
戦争の日本古代史 好太王碑、白村江から刀伊の入寇まで
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戦争の日本古代史 好太王碑、白村江から刀伊の入寇まで
2017/10/18 18:33
戦争の古代史
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本は一体いつから近隣諸国と争っているのかわからないが、この本を読むと古代の戦争の事情がよくわかる。私見だが近代戦争のも触れ今後どのように近隣諸国と向き合うのか提示してくれる。
戦争の日本古代史 好太王碑、白村江から刀伊の入寇まで
2017/05/24 23:44
古代の国際戦争がよくわかる
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Takeshita - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界中どこの国も隣国とは屡々戦争したが、1000年以上も前の話となると正確には判らないし、一般人はそこまでよく知らない。しかし日本、中国にはかなり詳しい史書が残っており(ただ朝鮮側には乏しい)、著者はそれを読み解くことによりこの時代の戦争の姿を詳しく教えてくれた。今韓国では白村江の戦いは大学院の古代史専攻学生レベル以外では、誰も知らないという。我田引水の歴史を語る前に、史料を踏まえたこう言う学術書が廉価に購入できる日本の文化水準の幸福を思う。
2018/05/13 08:23
歴史を学ぶ意義が分かる
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かもちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
古代史実証研究者である著者が、古代日本の戦争について、資料をもとに科学的検証に挑んだ書。豊富とは言えない古代の資料を客観的に分析しながら、淡々と事実を解き明かそうとする本編はもちろんだが、「はじめに」と最終章、それに「おわりに」の部分が特に印象に残った。この部分において著者は、古代と近現代の戦争の関連性や、古代の戦争が現代人のメンタリティに今なお影響を与えていることに触れ、「過去に起こった戦争について、冷静に客観的に、しかも深く考え、分析することこそ、戦争に正しく反対し、未来の戦争を阻止することにつながる道である。」(「おわりに」より)と語る。歴史は単なる過去の記録の集積ではなく、今を知り、未来を洞察するための最高の材料であることをあらためて感じる一冊。