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10件
新装版 七回死んだ男
著者 西澤保彦
同一人物が連続死! 恐るべき殺人の環。殺されるたび甦り、また殺される祖父を救おうと謎に挑む少年探偵。どうしても殺人が防げない!? 不思議な時間の「反復落し穴」で、甦る度に、また殺されてしまう、渕上零治郎老人――。「落し穴」を唯一人認識できる孫の久太郎少年は、祖父を救うためにあらゆる手を尽くす。孤軍奮闘の末、少年探偵が思いついた解決策とは! 時空の不条理を核にした、本格長編パズラー。
新装版 七回死んだ男
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2018/03/21 18:04
SFミステリの大傑作
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:恵 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔読んでこんなSF設定をきちんとミステリに仕立てあげられるのかと驚愕しました。今でも大好きな作品です。
キャラもよく非常に読みやすいです。
タイトルから本文の細かな設定まで隅々まで工夫されていて、気持ちよく2回目が読めるのでおすすめです。
七回死んだ男 新装版
2024/05/19 23:17
傑作
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:秋田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1995年に出版されて、現在でも書店で平積みされている有名作ですね。タイムリープものです。
タイムリープものって、全ての世界線を知っている主人公のキャラクターが大切ですよね。
え、こうすればいいじゃん…と思うことが多いと冷めてしまいます。
主人公の久太郎は、本作の中で一番好きな登場人物です。
高校生ですが、その特異体質のため精神年齢が高く、どこか達観しています。また、幼い頃から特異体質と付き合っていて、その特性を熟知しています。
この設定が秀逸で、主人公の行動にストレスを感じることは少ないと思います。
タイトルと表紙の見た目でおどろおどろしい小説かと勘違いしてしまうかもしれませんが、個性豊かな登場人物の後継者を巡る騒動がコミカルに描かれており、気軽に読めます。ミステリー部分が強く印象に残っていましたが、久しぶりに読んだら謎解き以外の人間模様も面白かったです。
ただ、やっぱり全ての謎が解明されるパートが最高ですね。感動。
2020/10/29 13:41
SF論理ミステリの不朽の名作!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
時間の繰り返しというSF的設定と本格ミステリを融合させた見事なミステリでした。「一日を何度繰り返しても救えない!」そんな状況の中でハラハラドキドキ、最後は一体どうなるんだろう、と興味深く読みましたが、意外な解決でびっくりしました。と同時に「なるほど!」と膝を打ちました。ちゃんと論理が成立していてお見事という感じです。とても面白かったです。