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4件
はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで
著者 中村 隆之
よいお金儲けを促進し、悪いお金儲けを抑制する、それが経済学の本質だ! アダム・スミス、マルクス、ケインズら経済思想家は、現実といかに格闘したのか? 一冊で経済学の歴史がわかる決定版入門書。
はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで
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はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで
2018/06/26 11:49
経済思想史が手に取るようにわかる良書です!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、巷に溢れている様々な経済思想を説いた書とは一線を画す画期的な経済思想書です。まず、非常に分かり易く、丁寧に解説されているとともに、読者の素朴な疑問に寄り添うように書かれているので、これまでなかなか理解できなかった経済思想が、具体的なイメージをもって理解することを可能にしてくれるという大きな特徴があります。二つ目は、経済思想について基礎的な知識が無い方でも、ある程度、興味関心をもって読み進められるように構成されていることです。本書が、経済思想をより幅広い読者層に受け入れられることを期待したいと思っています。
2019/08/03 19:58
経世済民を考えた人たち
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:akihiro - この投稿者のレビュー一覧を見る
マクロ経済学の参考書を読めば指標値の計算方法はわかりますが、それがなぜ「経世済民」になるのかは書かれていないことが多いと思います。
本書で紹介されている人物は、労働者の貧困、戦争、恐慌などの社会問題から世を助けるために、解決策を考えた人達です。アダム・スミスが考えた道徳的な条件など、方法論よりも本質的な経済の概念を知ることができました。
はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで
2018/09/04 14:07
経済の歴史
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:masaya - この投稿者のレビュー一覧を見る
本著は、アダム・スミスの挙げた資本主義の道徳的条件を満たすための挑戦を、体系的に把握しようと試みたものである。
「お金儲けがフェア・プレイの精神から切り離され、ただの利潤獲得機械になってしまうことを、いかに抑止するか」という点で、J.S.ミル、A.マーシャル、ケインズ、マルクスが取り上げられる。
最も印象的だったのは、「資本家たる所有者が資本主義の主役から降りていく」経済思想史の流れで、「お金儲けの暴走によって邪魔されることなく、庶民の努力を引き出すことが、豊かな国を作り出す本筋」という、時代を超えた経済学者の連続したアプローチである。