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3件
異セカイ系
著者 名倉編
第58回メフィスト賞受賞作。小説投稿サイトでトップ10にランクインしたおれは「死にたい」と思うことで、自分の書いた小説世界に入れることに気がついた。小説の通り黒騎士に愛する姫の母が殺され、大冒険の旅に……♪ってボケェ!! 作者(おれ)が姫(きみ)を不幸にし主人公(おれ)が救う自己満足。書き直さな! 現実でも異世界でも全員が幸せになる方法を探すんや! あれ、何これ。「作者への挑戦状」って……?
異セカイ系
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2021/01/25 23:53
しっかりしたニュータイプの本格ミステリ
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投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初はラノベの話か、とあまり読む気にならなかったのですが、読み進めていくとどんどん面白くなりました。次第に虚構と現実の境があやふやになり、かつてない設定と仕掛けに魅されました。途中から論理的な説明には脱落気味で読んでいましたが、本格ミステリとしてのエッセンスはしっかり取り入れられていました。見事な挑戦作だったと思います。
異セカイ系
2023/07/04 12:51
物書きに読んでほしい1作
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投稿者:いつき - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初は「うわ、こういやつか……」と文体で辟易したけれど、読み進めていくうちに創作者の創作物にたいしての倫理観というテーマに引き込まれていった。
キャラクターの生死を操れる作者だからこそ持たなければならない哲学や倫理観に身をつまされる思いだった。
私は小説を書く創作者だからそう思ったのだと思う。マンガや小説など、物語創作をする人にはぜひ読んでほしい1作。
2021/03/27 23:51
優しいお話
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投稿者:しゅんじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本人の若い子らしい優しい話やなあ、と思ってしまう。この路線で、どこへ転んでいくんだろうと思ってたら、割と壮大なとこに着地して、びっくり。『果てしなき流れの果に』かよ。自由意志や虚構と実存をめぐる哲学的な議論も面白いが、多世界解釈をめぐる自由意志の問題では、時間の流れの存在と自意識の在りかが重要であることが分かった。世界が分岐するとき、分岐したことが誰に意識されるのか。分岐する「前」と「後」ということは、時間の経過が前提となるが、ということ。まあ、ハッピーエンドっぽくっていいか。