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差別の超克 原始仏教と法華経の人間観
著者 植木雅俊
「女は成仏できない」(五障)、「女は男に変身することによって成仏できる」(変成男子)――仏教は、女性を蔑視しているのか? 古くて新しいこの疑問を、サンスクリット、漢訳からの豊富な引用と緻密な論で質してゆく。インド思想研究の第一人者が正面から挑んだ、21世紀の「ジェンダー仏教論」。※原本『仏教のなかの男女観――原始仏教から法華経に至るジェンダー平等の研究』(2004年、岩波書店刊)を改題・改稿
差別の超克 原始仏教と法華経の人間観
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2020/09/19 00:21
励まされました
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふう - この投稿者のレビュー一覧を見る
初期の仏教は女性を差別していなかったこと、外部から差別思想が入り込んだ後もそれを乗り越えようとした人たちがいたことが説得力を持って論証されており、勇気づけられました。
差別の超克 原始仏教と法華経の人間観
2019/01/29 12:37
仏教における女性観について再考した書です!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、仏教における女性観について今一度再考を試みた書です。というのも、仏教では、真理に目覚めた者(ブッダ)には誰もがなれると説く一方で、女性は成仏できないとか、女性は父、夫、子に従えと説きます。これは明らかに女性差別的なものではないでしょうか?では、仏教は女性差別を肯定しているのでしょうか?同書は、サンスクリット語の原典を当たり、仏教と女性差別、仏教における女性観を徹底的に再考した画期的な一冊です。
2022/06/19 23:49
仏教と男女平等
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投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
原始仏教では女性も成仏できると説かれていたのが仏滅後にバラモン教の影響で女性差別的な考えが浸透してしまったが大乗仏教運動で再び男女平等的な思想を復興させたという主張が書かれている。ただ差別を超克と言いながら小乗仏教という蔑称を今の時代にも使い続けていることに疑問を感じる。