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6件
大きな鳥にさらわれないよう
著者 川上 弘美
遠い未来、衰退の危機を認めた人類は、「母」のもと、それぞれの集団どうしを隔離する生活を選ぶ。異なる集団の人間が交雑することにより、新しい遺伝子を持ち、進化する可能性がある人間の誕生に賭けー。かすかな希望を信じる人間の行く末を、さまざまな語りであらわす「新しい神話」。泉鏡花文学賞受賞作はるか先を静かに見通し、慈しみ深く描いた未来の人類史
大きな鳥にさらわれないよう
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大きな鳥にさらわれないよう
2019/12/17 16:21
不思議。でも、納得。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つきたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初の話から、とても不思議な世界観が広がります。その後、また違った世界の中で、短いお話が繰り広げられます。
各話は、違っているようで、繋がっている。繋がりを発見する楽しみもありました。
人間という生き物について、改めて考えてしまいました。
大きな鳥にさらわれないよう
2019/12/08 21:26
マクロでミクロな物語
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ユキタ - この投稿者のレビュー一覧を見る
異なる世界観の物語が収められている……と見せかけて、読み進めていくうちに大きな「流れ」の存在に気づく。1編1編は小さな人の営みなのに、全体を眺めると「人類」の行く末来し方が織り込まれた壮大なタペストリーになっている構成に脱帽。
大きな鳥にさらわれないよう
2019/11/12 00:05
ハードにしてソフト
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界が荒廃して人類が滅亡するまでの数千年の抵抗を描いたSF連作短編集。ヒト遺伝子を残すため、光合成できるようになったり、動物の遺伝子を混ぜたり。それでも緩やかに人類は死に絶えていく。テーマはハードなのに書き味はソフト。バランス感覚が良い。