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8件
嫌な奴
著者 木原 音瀬
学生時代に杉本の「親友」だった、粗暴で自己中的な男、三浦。病に臥せる三浦を、杉本は十二年ぶりに病院に見舞う。そこから再び始まった二人の奇妙な関係は、不本意な同居生活まで発展する。これはいったい、友情か、愛情か、執着 か……。傑作BL『箱の中』の作者が、執拗かつ理不尽な同性同士の愛を描く。
カバーイラスト:丹地陽子
嫌な奴
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2021/08/05 19:07
嫌な奴ばかり
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナツコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホントに嫌な奴ばかりだった。私が一番嫌な奴なのは小野寺。こういう人いる。自分は安全なとこにいて、鈍感な善意で動く。そして結果に責任を取らない。その分、軽く扱われて尊重もされなくなるんだけど。
主人公たちも薄味にした人、いる。ここまでになった理由はそれぞれ分かってる。途中で引き返す事もできた瞬間もあったかも。だけど、圧倒的な情が自分も相手も関係性もなぎ倒してしまったんだな。
木原さんの本は人の業をつきつめていく。そこがそれこそ嫌なんだけど読んじゃうんだよ。
嫌な奴
2022/08/06 23:20
読んでるうちにタイトルが見えてくる
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sasanoha - この投稿者のレビュー一覧を見る
木原音瀬さんの小説の、嫌いだとか憎しみだとかそういう感情がとても好きです。
杉原の語りによって物語が進んでいくため、その視点を通して嫌な奴とはだれか考えてしまいますが、俯瞰して見てみると様々な気づきがありました。
同性の思いが通じ惹かれ合うというだけがBLではないのだと木原さんの作品を読むと感じられます。余韻を味わうのも楽しい作品です。
レビューを読むと特典のSSの評判が良いですね。特典ペーパーがなかったので少々悔やまれますがどこかで読めると良いなと希望を持っておきます。
2020/06/21 16:56
旧版既読です。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
大分前に旧版を読んだので、内容を忘れかけていて、ある意味、新鮮に読めました。
スマホが出てきたり、かなり現代風に修正されていますね。
初回特典ペーパーが、今回の新しい内容になりますが、もう、ほぼ和也は三浦を受け入れてると言えますね。