100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集
「とんでもなくクリスタル」「わたしを探さないで」
「下町のロボット」「蚊にピアス」
「おい桐島、お前部活やめるのか?」
「人生が片付くときめきの魔法」「からすのどろぼうやさん」
「ねじ曲がったクロマニョンみたいな名前の村上春樹の本」
「八月の蝉」「大木を抱きしめて」
「昔からあるハムスターみたいな本」
だいぶつじろう 池波遼太郎
……
利用者さんの覚え違いに爆笑し、司書さんの検索能力にリスペクト。
SNSでもバズりがとまらない!
クイズ感覚でも楽しめる、公共図書館が贈る空前絶後のエンターテイメント。
あなたはいくつ答えられる?
* * *
本の正確なタイトルは、なかなか覚えづらいもの。そしてうっかり間違って覚えたタイトルを文字通りに想像してみたら、とんでもなくシュールでおもしろすぎる事態になっていることもしばしば。
そんな図書館利用者さんの「覚え違いタイトル」の実例を集め、HPで公開しているのが、福井県立図書館の「覚え違いタイトル集」。
本書は、そのなかから秀逸な「覚え違いタイトル」を厳選し、「覚え違い」を文字通りに表したイラストを添付。そしてページをめくれば「正しい書誌情報」と「司書さんによるレファレンス」が現れて……という仕掛けになっています。
読者のみなさんはきっと、利用者さんの覚え違いに爆笑し、司書さんの検索能力に驚嘆することになるでしょう。
クイズ感覚でも楽しめる、公共図書館が贈る空前絶後のエンターテイメント、ぜひご堪能ください!
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[もくじ]
○はじめに 「覚え違いタイトル集」、始めました
○厳選! 覚え違いタイトル集
○そもそもレファレンスって? 司書の仕事って?
○おわりに みんなの図書館
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イラスト:多田玲子
装丁+本文デザイン:大島依提亜
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2021/12/05 12:14
だめです!
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yuri - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を買った方。絶対にバスや電車の中で読まないでください。カフェや喫茶店もやめた方がいい。もう笑えて笑えて。近くにないので長い間図書館には行っていませんが、改めて、司書の皆様ありがとうございます。
100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集
2022/03/24 16:58
図書館のレファレンスサービスをもっと利用しましょう
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
図書館にレファレンスサービスがあるのはご存じだろうか。
図書館は本の貸し出しをしているだけでなく、私たちが調べたいことを図書館の資料等で利用しやすいよう司書の皆さんが手伝ってくれるサービスだ。
図書館側では本の貸し出し点数だけでなく、レファレンスの受け付け件数も、図書館利用度の目標にしていることがある。
ただ、なかなかレファレンスサービスを受ける人の数は多くはない。
面白いタイトルのこの本はレファレンスサービスの認知向上のため、福井県立図書館の皆さんが、つい笑ってしまう「覚え違いタイトル」を集めたものだ。
レファレンスサービスで最も多いのが、この本にあるように、本の所蔵についての相談だという。
私も何度かうろおぼえの書名で所蔵を訊ねたことがあるが、一生懸命に本を探してくれる司書の皆さんには感謝しかない。
しかし、人の記憶とはなんともあやういものだ。
例えば、この本のタイトルにもなっている「100万回死んだねこ」はもちろん正しくは佐野洋子さんの『100万回生きたねこ』で、これなどはまだ正解にたどりやすい。
「海の男」を聞いてきた人の答えは『老人と海』だったというから、これは司書と利用者とのコミュニケーションが必要だ。
この本はこういう意外性がとても面白いが、問いにつけられた多田玲子さんのイラストも笑える。
一番笑えたのは「カフカの『ヘンタイ』ってあります?」という問い(もちろん答えは『変身』)につけられた、カフカらしき男が女性の下着を頭にかぶっているイラスト。
これにはまいりました。
そんな笑える問いであっても、図書館の皆さんはちゃんと真面目に答えてくれます。
100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集
2021/11/24 16:16
レファレンスサービスってすごい
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:dsukesan - この投稿者のレビュー一覧を見る
ただもう、単純に楽しめる。面白い。思わず笑ってしまう、覚え間違い。その覚え間違ったタイトルで、どんな物語ができるかを想像するのも楽しい。
こんな質問から、該当する本を見つけ出すというレファレンスサービスってすごい。司書の方々はどの様にそういう情報収集力を身に着けるのだろうか。自分もそういう力を身に着けて、本や情報を紹介できるようになりたいものだ。