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3件
基礎からわかる 論文の書き方
著者 小熊 英二
学問の「型」を理解すれば、勉強はもっと楽しくなる。
社会人にも役立つ、大学の双方向授業をもとにした「論文入門」の決定版!
「この型式に沿って書かないと、評価されません。」
学生の興味・関心を的確に導く。
圧倒的な筆力を持つ社会学者・小熊英二による論文作法。
「人間は不完全だから進歩するし、努力する。
そして、人間が一人でやれることには限界がある。
だから書いて、公表し、他人と対話する。
そのように、私は考えています。」(本文より)
◆アリストテレス『弁論術』に学ぶ説得の技法
◆「結論を先に言え」は古代からあった
◆人文・社会科学はなぜ「科学」なのか
◆「霊魂」「意志」「社会」という不確かな前提
◆「主題」と「対象」を混同しない
◆画期的な研究を行うためのヒント
◆論文における「よい文章」とは?
◆方法論は「料理のレシピ」
◆「パラグラフ・ライティング」のコツ ……ほか
【本書の構成】
はじめに
第1章 論文とは何か
第2章 論文と科学
第3章 主題と対象
第4章 はじめての調べ方
第5章 方法論(調査設計)
第6章 先行研究と学問体系(ディシプリン)
第7章 方法(メソッド)
第8章 研究計画書とプレゼンテーション
第9章 構成と文章
第10章 注記と要約
第11章 校正と仕上げ
おわりに
基礎からわかる 論文の書き方
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基礎からわかる論文の書き方
2023/12/01 23:21
科学とは 何かについて 共感す
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:清高 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1.内容
論文とは何か、というところから説く、論文の書き方の本といったところか。小熊英二は、東京大学農学部卒で、出版社勤務を経て、東京大学大学院総合文化研究科博士課程を修了している(プロフィール参照)ので、文系のみならず、理系の視点も取り入れ、豊富な例えを踏まえて説明している。
2.評価
(1)筆者は、現時点では、本書のような論文を書く予定はないので、書き方について特に見解はない。
(2)筆者が本書で感心したのは、第2章と、前述の「豊富な例え」である。豊富な例えの方は本書を読んでもらうとして、第2章の「科学と論文」について。科学は「お互いが共有する公理を前提にする」(p.65)ものであり、そのうえで「公開が原則で、誰でも疑っていいし、お互いに批判や対話をしながら進歩でき」(p.76)るものだという。科学に対する考えとして筆者の知る限りで一番わかりやすかった。理系の学部を卒業した賜物だろうか。
(3)特に(2)を長所とするので、5点。
2023/09/13 23:32
「論文の書き方だけ」でない
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りん - この投稿者のレビュー一覧を見る
卒業論文執筆のために、数冊同様のHow To本を購入したが、この本が格段にわかりやすかった。
筆者がはじめに説明するように、本書は社会学や歴史学などの特定の分野においてどのように論文を書くのかということを説明する本ではない。
それ以前のこと、そもそも分野の違いとは何なのか、論文を書くとは何を意味するのかを、問答形式で噛み砕いて説明しており、腑に落ちる部分が多々あった。
2022/09/27 22:41
論文
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「型にはめて書く」論文の入門。Q&A形式も織り込み、分かりやすく解説しています。
「人間は不完全だから進歩する」