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決定版 日本妖怪大全 妖怪・あの世・神様
著者 水木 しげる
水木しげるの妖怪図鑑が新しくなって登場!
新たに200以上の妖怪や神さまを追加し、全面改稿した妖怪ファン必携の完全保存版。
※本書は、『図説 日本妖怪大全』(講談社+α文庫1994年6月刊行)と『図説 日本妖怪大鑑』(同2007年7月刊行)をあわせて、再編集し、改題したものです。
決定版 日本妖怪大全 妖怪・あの世・神様
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日本妖怪大全 妖怪・あの世・神様 決定版
2014/07/06 20:57
水木しげる妖怪学の集大成
10人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あずきとぎ - この投稿者のレビュー一覧を見る
水木しげるによる妖怪研究の集大成ともいえる書。
1ページに1項目(絵と解説)を載せ、全895項目(妖怪…764、あの世…19、神様…112)を網羅する。
これほどのページ数となると、文庫が立つ(!)。
内容は、著者の勝手な想像・創作などではなく、論拠を示しながらの解説・論考である。
資料としては、江戸時代の鳥山石燕が描いたいくつかの妖怪画集や、「和漢三才図会」を中心に、記紀や風土記から柳田國男の著作まで、古代から近代にまで及ぶ。
そこに、著者のフィールドワークの成果か、各地の伝承・習俗を加え、著者なりの見解を論じている。
改めて、この分野における水木しげるの偉大さを、思い知らされた。
妖怪だけでも764項目あるので、読み進めるのが大変に思えるかも知れないが、この手のものが好きな人にはまったく苦にはならないだろう。
大体20~30項目も読むと、始めの方の内容はあらかた忘れてしまう。
さすがに900近い項目を、頭に入れるのは難しい。
むしろ本書は、一読した後、時間が空いたときなどに書棚から取り出し、パラパラと適当なページを開いて数ページ読むことで時間を満たす、という読み方が相応しいのではないか。
妖怪などの名前と絵を見ていくだけでも、十分楽しい書だ。
日本妖怪大全 妖怪・あの世・神様 決定版
2021/06/15 23:30
持ち運べる妖怪辞典
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あかさたな - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分でも元から知っていたような妖怪だけでなく、アイヌから沖縄まで、日本全土を網羅している。最近沖縄の文化にも興味を持ち始めた自分にとっては最高です。文庫サイズでカバンの空きスペースに入るので、ちょっとした空き時間などに手軽に読めるのがいい。
日本妖怪大全 妖怪・あの世・神様 決定版
2017/08/03 22:20
妖怪好き必携の書
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
花の愛好家が植物図鑑を愛読する、バードウオッチャーが野鳥図鑑を愛用するように、妖怪愛好家はこの書を携帯しておけばよろしいでしょう、というかのような凄い本。
分厚さに圧倒され(でも厚ければ厚いほど嬉しいですよね)、絵の素晴らしさと、それなのに絵が小さい(文庫だから…でもこのページ数で大判だったら手に取りにくい)ことに胸をうたれながらも、妖怪好きであれば、一度手に取ったら最後、もう手放したくなくなること間違いなし!
水木しげる先生の妖怪研究総まとめのような一冊(といっても四冊分くらいのボリューム)!