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9件
カフネ
著者 阿部 暁子
☆2025年本屋大賞受賞作☆
【第8回未来屋小説大賞】
【第1回あの本、読みました?大賞】
一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。
やさしくも、せつない。この物語は、心にそっと寄り添ってくれる。
最愛の弟が急死した。29歳の誕生日を祝ったばかりだった。姉の野宮薫子は遺志に従い弟の元恋人・小野寺せつなと会うことになる。無愛想なせつなに憤る薫子だったが、疲労がたたりその場で倒れてしまう。
実は離婚をきっかけに荒んだ生活を送っていた薫子。家まで送り届けてくれたせつなに振る舞われたのは、それまでの彼女の態度からは想像もしなかったような優しい手料理だった。久しぶりの温かな食事に身体がほぐれていく。そんな薫子にせつなは家事代行サービス会社『カフネ』の仕事を手伝わないかと提案する。
食べることは生きること。二人の「家事代行」が出会う人びとの暮らしを整え、そして心を救っていく。
カフネ
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2025/02/23 17:12
いろいろ騙されました
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あびしぃにゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
手料理で傷ついた人、弱っている人に伴走する主人公たちの話と見当をつけて読み進め…何度も騙されました。未来へ希望が持てるお話でした。
2025/05/01 16:49
あらすじだけで判断しないほうがいい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
あらすじだけ読むと、そこまで魅力を感じない。でも本屋大賞を獲ったのだから、好みはともかく、読んで損はないはずだ、と思い直し、読んだ。
良い意味で期待を裏切られた。この深くて、時に苦しくて、暖かくて、美しい物語を、分かりやすい簡単な言葉で、説明しない方がいいのではないか。
人が人を理解するとはどういうことか。自分も自分や身近な誰かを分かったつもりでいるのではないか。とにかく「分かったつもり」でいる読者を戒め、優しく包んでくれるような一冊だ。
結構、社会性の高い題材や理屈っぽい部分もあるのに、まったくそう感じさせない筆者の筆力にも感激。
2025/03/13 13:29
価値観
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:302 - この投稿者のレビュー一覧を見る
たくさんの価値観を見せてくれるお話だった。
誰が正しくて誰が間違えている(おかしい)ということではなく、ひとりひとり違って当然。
合わせることも理解することも必要なく、認めることができたらいいんだよな、と改めて感じられた。