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2件
伯爵と三つの棺
著者 潮谷 験
フランス革命が起き、封建制度が崩壊するヨーロッパの小国で、元・吟遊詩人が射殺された。
容疑者は「四つ首場」の改修をまかされていた三兄弟。五人の関係者が襲撃者を目撃したが、犯人を特定することはできなかった。三兄弟は容姿が似通っている三つ子だったからだ。
DNA鑑定も指紋鑑定も存在しない時代に、探偵は、純粋な論理のみで犯人を特定することができるのか?
伯爵と三つの棺
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2024/08/06 11:51
最後まで
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
見事だなあ。
ひとつ謎が解決したと思ったら、実はまだ残ってて、最後に明らかになるとか。
確かに、そういう微妙な書き方をしてた場面はあったんだよね。
完全に読み飛ばしてたけど。
2024/07/31 05:04
ミステリ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
フランス革命時代にヨーロッパの小国で起きた殺人事件。書記官のクロが、容疑者であり親友である三つ子の兄弟を、尋問と揺るぎなき論理で追い詰めていく歴史ミステリ。
早くから物わかりの良い大人になる事を強いられた苦悩と、その中でのささやかな楽しみと、序盤の少年期の生活描写に時代背景をしっかり感じられ、とても面白かった。
見た目で区別が付かない三人の中からどうやって特定をするのか。何パターンか想像出来るものとはまた別の角度から切り込んできて、最後の最後まで緊迫感が続く。鏤められた小さな違和を見付けるという推理の醍醐味を存分に味わえる作品。