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5件
伊達政宗
著者 山岡荘八 (著)
永禄10年(1567)、伊達政宗は奥羽米沢城に呱々(ここ)の声をあげた。時は戦国、とはいえ、一代の英雄織田信長によって、その戦国も終熄に向かい始めていた。しかし、ここ奥羽はこの時期こそ、まさに戦国動乱のさなかだった。激動の時代を生きた英傑独眼竜政宗、その生涯の幕開けである――。
伊達政宗(8) 旅情大悟の巻
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伊達政宗 1 朝明けの巻
2004/01/23 23:21
熟柿
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:湯渡 - この投稿者のレビュー一覧を見る
オヤジが読んでいた。
大学進学のため上京するにあたり全巻オヤジの本棚から失敬してきた。
そして十年以上が立つ。
大学時代の四年間が八割強を占めている
現在のワタシという人格を形容するにあたり、
その四年間から今に留まることなく私自身のあらゆるウゴキの、
けして正面ではなく常に裏少なくとも側面に削りきれないほどこびりつき、重層を形成しているものがこの本の中に積載している。
「機が熟す」
機にのぞんで風雲を巻き起こしたり、
機を失して生涯ロウコウに沈面したりする。
機嫌がよくて、機敏にうごいて、機会を掴んで、機密に参画して、
機に適してゆく機能があれば申分ないのだが、機を逸したり、機を失したりしていたのでは敗残者だ。
しかし、機は、向こうから柿の実のように
赤くなって見せてくれるわけではない。
機転を利かせて、熟した機を鋭敏に察知し、
これを即座に活用にするため熟考を繰り返しモノにする。
熟した機は人を待たない。一瞬にして訪れ、一瞬にして去る。
その機熟に備えて、常に気(呼吸)を整えて待つ。
そして「人生は客の心で」と共に。
伊達政宗 1 朝明けの巻
2001/10/24 10:48
有名ならいいってものでもない
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:LR45 - この投稿者のレビュー一覧を見る
有名な作家だからといって必ずしも読みやすいとも、得るものがあるとも限らないのが常だが、伊達政宗は読みやすい。一気に読めます。文中多少納得のいかないところもあるけれど、名にしおう内容だと思う。特に、一二巻は政宗が一生の内で一番生き生きとしているときで、読んでいて爽快である。
伊達政宗 3 夢は醍醐の巻
2001/10/24 10:51
「伊達」政宗
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:LR45 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本語に「伊達」なる言葉を残したゆえんがこの巻の辺りの政宗の行動である。古来より日本にもたくさんの英雄が現れ消えていったが、日本語の中にその名前を残した人物はほとんどいないだろう。政宗の個性の豊かさがうかがえる。