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2件
新装版 播磨灘物語
著者 司馬遼太郎
黒田官兵衛。戦国時代末期の異才。牢人の子に生まれながらも、22歳にして播州・小寺藩の一番家老になる。だが、「この程度の小天地であくせくして自分は生涯をおわるのか」という倦怠があった。欲のうすい官兵衛だが、「広い世界へ出て、才略ひとつで天下いじりがしてみたい」という気持ちは強かった。
新装版 播磨灘物語(4)
06/26まで通常770円
税込 539 円 4ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
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播磨灘物語 新装版 4
2023/10/07 08:00
読んで良かったです。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:satonoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
四巻全て読了しました。
小説のようでもあり、司馬さんの解説のようでもあり、あの時代の感想や想像のようでもあり、読む私もさまざまな場面をゆったりと読むことができました。
司馬さんの説になるのかもしれませんが、知らなかったことを教えていただけて、良かったです。
播磨灘物語 新装版 4
2014/08/13 01:48
官兵衛もすごいが、毛利もすごい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ところ点 - この投稿者のレビュー一覧を見る
備中高松城の攻防、中国大返し、山崎合戦を経て秀吉が天下を取るまでの黒田官兵衛の活躍がメインに描かれている。相手のレベルの高さという点で、山崎合戦よりも備中高松城攻略から毛利氏との駆け引きと和議、中国大返しまでが面白い。
裏切りが当たり前であった戦国時代における清水宗治のゆるぎなき忠義、うさんくささはあるも安国寺恵瓊の秀でた交渉術、小早川隆景の情と義そして未来を見据える熟考、時に隆景とは意見の相違があるも私心なく毛利を支える吉川元春など、毛利氏の知力と結束力には目を見張るものがある。
本書は官兵衛の話で、官兵衛の鋭く考え抜かれた軍師ぶりもよく伝わってくるが、敵にも感服した。