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81件
徳川家康
竹千代(家康)が生まれた年、信玄は22歳、謙信は13歳、信長は9歳であった。動乱期の英傑が天下制覇の夢を抱くさなかの誕生。それは弱小松平党にとっては希望の星であった――剛毅と希望を兼ね備えて泰平の世を拓いた名将家康の生涯を描いて、現代人の心に永遠の感動を刻む世紀のベストセラーの発端篇!
徳川家康(26) 立命往生の巻
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徳川家康 1 出生乱離の巻
2003/07/04 00:28
脇役も光ってました。
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:亀 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある程度自由奔放な信長・秀吉の人生とは異なり、絶えず人間関係に苦悶する家康を描いた作品です。と言うとつまらないと思うかもしれませんが、愛情溢れる人と人との関わり合いに、幾度も感動を誘われます(活字で泣けたの初めてです)。また、個性豊かな家来達や、商人、お坊さん等々、豊富な登場人物による小さなドラマも所々にちりばめられているので飽きません。読み始めは、竹千代(家康)は人質に取られ、母・於大は離縁、父・広忠は側近に刺し殺され、領地は今川家に没収、家来達は苦悩するという不幸のどん底から始まるのですが、将として目覚め始める家康の成長と共に家が復興していく様は気分爽快です。全26巻と長編ですので、まずは4,5巻購入してみてはいかがでしょうか? 個人的には長編にも関わらず何度も読み返したくなる本でした。ちなみに登場人物の「柳生石舟斎」「柳生宗矩」「伊達政宗」「徳川家光」等もその後読んじゃいましたが、家康の亡くなった後の世界には少々寂しさも感じました。
徳川家康 26 立命往生の巻
2019/01/14 15:57
徳川家康 26 立命往生の巻
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジミーぺージ - この投稿者のレビュー一覧を見る
家康は天下泰平の最終仕上げを行う。
家康は、天下泰平のために豊臣秀頼を助けることができな
かったことと引き替えに自分の子である忠輝の処分のあり方
に窮することとなる。
これは、伊達政宗の娘の五郎八姫と夫婦になった忠輝が
伊達政宗の影響を強く受け、将軍家の乗っ取りの策略が
見えていたためであった。
そのため、家康は、忠輝に家康との永対面禁止を言い渡し、
実質上の隠居、謹慎処分とし、また、政宗を押さえ込むこと
によって今後盤石な天下泰平を整えたのであった。
家康75年の生涯は、天下泰平のために尽力し、人間が所有する
ものは全て天からの預かりものであり、天下はひとりの天下にあらず
天下は天下の天下なりと言い残すのであった。
家康は質素倹約の人生を貫き、日本の未来に向けた天下泰平の
仕組みを確立し、徳川幕府は256年の長きに渡り日本を統治する
ことになるのであった。
この本には幾多の人生の教えがあり、生き方が描かれている。
自分が最も共感できる人物は人それぞれと思うが、戦国時代の生き方は
世の理想を目指して突き進む英雄たちの生き様を現代と照らして見るのも
面白いことと思う。
徳川家康 25 孤城落月の巻
2019/01/09 16:56
徳川家康 25 孤城落月の巻
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジミーぺージ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大坂夏の陣である。
家康の悲願である淀の方と秀頼母子の救出は叶わず
自害に追いやる結果となった。
原因は、秀頼があまりにも家臣に恵まれず、また、教育者もおらず、
好き放題の人生だったつけが廻ったのだろう。
自ら勝ち取った地位ではなく、親の七光りの人生の終焉だ。
天下泰平のためには、圧倒的な権力者の存在がない限り、
権力争いは絶えないのだろうか。
この問いは、現在も今後の未来についても悩み続ける命題と
なるだろう。