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25件
捨てられる銀行
著者 橋本 卓典
2015年夏に就任した森信親・金融庁長官の真意を知ろうと、いま金融機関のMOF担はじめ多くの銀行関係者は右往左往している。もともと不良債権処理のために整備された金融庁による金融検査の手法が一変しようとしているのだ。森長官に密着する金融庁担当記者がそのすべてを明らかにする。
捨てられる銀行4 消えた銀行員 地域金融変革運動体
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捨てられる銀行 1
2016/06/15 20:38
金融検査マニュアルの終焉
8人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
森金融庁の取り組みは素晴らしいですが、提灯記事のようにも感じました。
内容は、金融検査マニュアルの実質廃止と金融庁の銀行政策の転換を熱くレポート。金融検査マニュアルは、バブル崩壊直後の不良債権早期処理には適していたが、平時では銀行を無用に萎縮させるだけで、銀行員の劣化という副産物も生まれ、銀行が地域経済の血液としての役割を果たしていないという評価でした。全く同感です。今後は各銀行による地域創生への取り組みのフォローと、それを担う若い人材の育成が焦点だと思います。ただ金融庁が梯子を外すことはないのでしょうか?
私は、今、復興支援の仕事をしていますが、5年前は企業融資を担当し、金融庁の検査官とも幾度か対峙しました。赤字会社は目をつけられ論破されるとアウト。新たな引当が発生しますので、銀行側も必死です。本書で銀行は近視眼的と糾弾していますが、以前の金融庁の厳しい姿勢(半沢直樹を観てください)に、自己防衛のため、やむなかったと思います。一方、本書では触れられていませんが、格付という財務内容の点数化を基礎とした企業評価が人材劣化を助長。つまり機械に決算値を入力すれば算出されるので、銀行員には会社の真の実力が分かりません。
2016/08/11 18:29
森金融庁の方針と地域金融機関のあるべき姿が手に取るようにわかる!
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Bond - この投稿者のレビュー一覧を見る
新聞記者出身の著者による取材に基づく実例満載。国が旗を揚げても遅々と進まない地域創生のヒントも得られる。地域金融に携わる者に今必ず読んでほしい究極の実用書!
捨てられる銀行 1
2016/06/24 16:30
EU
14人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あくあ9いっぱい - この投稿者のレビュー一覧を見る
本日、イギリスがEUを脱退しました。イギリスにある日本の企業はヨーロッパ市場で関税を取られるわけです。当然日本の企業の株価は下がります。このコメントに興味が持てた人は、この本を買って読んで下さい。