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シュタインズゲート 円環連鎖のウロボロス
著者 著者:海羽 超史郎 , 原作:5pb.×ニトロプラス
その緻密かつ劇的なストーリーで絶賛の嵐を受けた、想定科学ADVがファン待望のノベライズ! 秋葉原を舞台に繰り広げられる時空を越えた物語が、ゲーム本編とは似て非なる世界線で語られる。 本書は、電子書籍の仕様用に改行等の文章表現を一部変更しております。予めご了承ください。
STEINS;GATE‐シュタインズゲート‐ 円環連鎖のウロボロス2
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STEINS;GATE 円環連鎖のウロボロス 1
2010/11/20 01:16
偶然から始まる非日常
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ノベライズ担当の名前が懐かしく購入したクチなので、元となったゲームとの関連性について言及できないことはご了承ください。
鳳凰院凶真を自称するおかりんこと電機大学生の岡部倫太郎は、タイムマシンを開発したというドクター中鉢の記者会見に参加するため、秋葉原のラジオ館を訪れる。偶然一緒になった幼なじみで浅葱大学付属学園高校生の椎名まゆりと共に記者会見に参加し、ドクター中鉢の理論にいちゃもんをつけていたところ、一人の少女に会見場から連れ出される。その少女は、天才科学者として有名な牧瀬紅莉栖だった。
ほどなく別れた彼らだが、岡部はすぐに紅莉栖と再会することになる。ただし、物言わぬ死体となった彼女に。だが、その惨劇を友人のダルこと橋田至にメールして知らせた直後、岡部は妙なめまいを感じ、気づけば、死んだはずの紅莉栖を元気な姿で発見するのだった。
おかりんやまゆり、ダルの集まりである未来ガジェット研究所。かれらの8番目の発明品である、携帯電話と電子レンジを融合した電話レンジ(仮)の想定外の機能は、限定的なタイムトラベルを起こしているようだった。
紅莉栖をラボメンバーとし、ネット上に現れた未来人、ジョン・タイターと議論をしていくうちに、電話レンジ(仮)は過去にメールを送れるということが明らかになっていく。
既にブラックホールを生成し、タイムマシンの研究を行っているというCERNもといSERNの陰謀。IBM5100ではなくIBN5100を探しているという編プロの桐生萌郁との出会い。ラボの1階のブラウン管専門店にバイトに入った少女、阿万音鈴羽。神社の男の娘、漆原るか。メイクイーンのメイド・フェイリスこと秋葉留未穂。
情報統制する気のないラボメンの緩さにより拡散していく情報と、繰り返される過去メールの実験により、少しずつ世界線にずれが生じていく。そしてただ一人、岡部はそのズレを認識することが出来る。
試行錯誤により、メールだけでなく記憶を転送するタイムリープ法を確立した時、未来ガジェット研究所にカタルシスが訪れる。果たしてこの危機を無かったことにすることはできるのか?その物語は次巻にて紡がれる。
過去に話題になったネタを織り交ぜながら繰り広げられる、サスペンス風タイムリープの物語。どこまでが計画された出来事で、どこまでが偶然なのか。何がきっかけとなって現在が変化しているのか。ふわふわと足元が定まらないような不安定感を楽しめると思います。
STEINS;GATE 円環連鎖のウロボロス 2
2011/07/03 11:54
絶望の末に希望を求める執念
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
Dメールとタイムリープという歴史改変の手段を岡部倫太郎率いる未来ガジェット研究所のラボメンバーだったが、タイムマシン研究を独占しようとするSERNの手先であった桐生萌郁により、椎名まゆりを殺されてしまう。
その事実を否定するためにタイムリープを繰り返す岡部倫太郎だが、1%未満のダイバージェンスが定めるまゆりの死という運命を覆すことはできない。何度目かの失敗の後、ラボメンの牧瀬紅莉栖や橋田至の力を借りつつ、少しずつ元の世界線へと戻していこうとする。
しかし、ようやく1%以上の世界線への遷移方法が分かった時に岡部倫太郎が直面したのは、究極的な二者択一の選択肢だった。
昔ならば迷わない。しかし、3週間の試行錯誤の繰り返しを経た上でいまに至っている岡部倫太郎にとっては、どちらも切り捨てることはできない選択肢。それゆえの苦悩は、彼をさらなる絶望の淵へと追いやってしまう。
一方を切り捨てたままの未来を許容し、そのまま生きるしかないのか。あるいは運命を覆し、理想的な世界線、シュタインズ・ゲートへと至る道はあるのか?無限にも覚えるやり直しの末に至る現在とは?
とりあえず、標準的な文庫本4冊分くらいの厚さにびっくりする。また、様々な世界線で見ることができる、キャラクターたちの意外な側面を楽しみ、最初の最初に岡部倫太郎が遭遇した事件にどんな真相があったのかを確かめて欲しい。
STEINS;GATE 円環連鎖のウロボロス 2
2016/07/27 10:33
分厚い
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:シザリ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ページ数を見た時からある程度の覚悟はしていましたが、実際に手にしてみるとかなり分厚いです。800ページを越えているのでその分読みづらい面はありましたが、内容自体は楽しめました。