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お金のむこうに人がいる―――元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが書いた 予備知識のいらない経済新入門
著者 著:田内学
経済とは「誰が、誰を幸せにしているか?」を考えること。お金を取っ払って「人」を見れば、とたんに経済はシンプルになる。一度に数千億円を動かしてきた元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが「経済の原点」から徹底的に考えた、予備知識のいらない経済新入門。
お金のむこうに人がいる―――元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが書いた 予備知識のいらない経済新入門
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お金のむこうに人がいる 元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが書いた予備知識のいらない経済新入門
2021/11/07 20:59
敬遠していた経済がこんなに面白いとは思わなかった
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ayaka - この投稿者のレビュー一覧を見る
頭の体操に出てくる「謎」からはじまる、新感覚の経済本。
一つ目の話「なぜ、紙幣をコピーしてはいけないのか?」
そんなこと私でも知ってるよ、インフレでしょ。なんて思って読んでいたら、浅かった。
全部の話が3択問題ではじまるから、次こそは当ててやろうという気になるんだけど、きっと三分の一も正解できてない。それだけは絶対違うでしょっていう選択肢が正解で、「なんでなんで?」という気持ちで次々にページをめくり、最後には腹落ちする。
最後から二つ目の話は、日本政府が大量に借金しているけど破綻しない理由。この話は、いろんな偉い経済学者がそれっぽいことを専門用語で語っているけど、どれも全く意味がわからなかった。ところが、その謎についてもスパッと説明されていて、「なるほど、そういうことか!!」とストンと落ちた。そして最後は年金の話。お金をためても、実は根本的な解決にならないという結論に、唸らされた。
だけど、将来に対しての不安が増したのではなく、ほっこりした気分になった。自分たちの選択次第で、明るい未来がやってくるのかもしれない。経済ってこんなに面白いんだ。難しい言葉で語る経済学者たちに任せるんじゃなくて、自分の行動をよく考えなきゃいけないんだ。心からそう思いました。
そして、お金を使うときの考え方が大きく変わりました。
お金のむこうに人がいる 元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが書いた予備知識のいらない経済新入門
2022/03/18 21:51
人がいなければ、お金は流れない
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:シルビア - この投稿者のレビュー一覧を見る
人生は「お金がすべて」だと言う人がいるが、決してそうではない。
お金があるのは常に人が関わってきて衣食住が成り立っている。その事だけは忘れてはならない。
お金について関心が中高生にぜひ読んでもらいたい。
お金のむこうに人がいる 元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが書いた予備知識のいらない経済新入門
2022/09/17 09:13
見方の転換を促す本
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
お金に視点を据えて経済を見るのでなく、「誰が、誰を幸せにしているか?」という視点で見ると経済がわかるという説明が平易な語り口で書かれている本。腑に落ちたとまでは言えませんが、発想の転換にはなりました。ただ、この著者の考え方でいうと、病気や障害で働けない人は誰をも幸せにできないという失望を味わうのではないでしょうか。その辺には配慮されていないように思いました。