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12件
七つの魔剣が支配する
著者 宇野朴人(著者) , ミユキルリア(イラスト)
春――。名門キンバリー魔法学校に、今年も新入生がやってくる。黒いローブを身に纏い、腰に白杖と杖剣を一振りずつ。胸には誇りと使命を秘めて。魔法使いの卵たちを迎えるのは、満開の桜と魔法生物のパレード。喧噪の中、周囲の新入生たちと交誼を結ぶオリバーは、一人の少女に目を留める。腰に日本刀を提げたサムライ少女、ナナオ。二人の魔剣を巡る物語が、今始まる──。
七つの魔剣が支配するXIV
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2025/04/04 00:00
【積み重ねて来た研鑽の証、勝利の価値と敗北の意味】
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投稿者:えびし - この投稿者のレビュー一覧を見る
決戦リーグで勝ち上がるオリバー達に立ち塞がるヴァロワとの熾烈極まる戦闘の中、教師殺しの犯人を暴く為の哲人の眼が光る物語。天才が用いるクーツ流で存分にオリバーを苦境へと苛むヴァロワ。純粋な天才と称される彼女は、何故かオリバー達の在り方に激しい憎悪を抱く。仲間の心を奪い、傀儡として貶めて合理的に勝利をもぎ取る。その過去には祖母との贖い切れぬ罪の特訓があった。怒りと哀しみの中で掴み取った勝敗。そして、哲人の疑いはオリバーと同志達に向けられ、表裏の決戦は迫るのだ。
2023/08/04 12:28
面白い
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投稿者:coco - この投稿者のレビュー一覧を見る
アニメを観て原作を読みました。
アニメも基本的には原作を忠実になぞり、視覚的に分かりやすく、台詞等整理して魅せてくれている。
当たり前と言えば当たり前。だけど、原作面白い!
どの場面も登場人物たちの心情や行動が丁寧に描写されており、(アニメでは残念ながら省略されてしまうような他愛ないおしゃべり等)キャラクターたちのやり取りを深く知ることができる。
ちょっとマニアックな感じの魔法コメディや魔法剣、人種や魔法生物などの世界観もかゆいところに手が届く詳しさで(おそらくは物語のこの先の核心に触れない気遣いもありつつ!)解説されている。
原作1巻はかなりの分厚さだけど、面白くて一気に読めました。
さて。
おすすめするレビューを書いてはいるが、本作を読みながら「ハリー・ポッターじゃん」と私も何度思ったか知れない。
だけど第1巻については「ハリー・ポッター」とはまた違った面白さをこの作品は提示できていると思う。
今後の巻でもそれができなければ、「シャーロック・ホームズのパスティーシュ」と呼ばれる作品群のように、模倣作品で終わるし、
見事に本作独自の魅力を提示できれば、「少年が巨大ロボットに搭乗して戦う話」と言われた時、現在では複数作品のタイトルが挙げられるように、新たな作品として認識されるだろう。
巻を追うごとにつれ、残虐な死闘やどぎつい性表現に頼ること無く、「ハリー・ポッター」を超えるような魅力を提示し続け、本シリーズをひとつの作品世界として成立させてほしい。
2024/06/22 20:40
【空を駆けた一条の流れ星と、その軌跡が最後に辿り着いた場所】
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投稿者:えびし - この投稿者のレビュー一覧を見る
教師の度重なる失踪に、学校側は犯人捜しを始める情勢下、統括選挙の時期が迫り、箒競技に人生を懸けるアシュベリーが大きな壁を超越する物語。
エンリコを殺害した代償として、オリバーは満身創痍だった。
それを真摯に心配する従者、テレサとの関係は深まる。
この痛みも苦しみも母が残した力だからこそ、この絆を手放したくない。
一方で己の箒競技のタイムに伸び悩むアシュベリー。
己の限界を越えて飛べるのも、受け止めてくれる仲間が居るから。
箒乗りとしての宿命を乗り越えるのだ。