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ガンパレード・マーチ 完結
著者 著者:榊 涼介,イラスト:きむら じゅんこ,監修協力:ソニー・コンピュータエンタテインメント,著者:芝村 裕吏,イラスト:長田 馨,著者:芝村 庸吏
黒い月とともに現れた幻獣との戦いが続く1999年、日本国会は徴兵年齢以前の少年を徴集することを決めた。 同年3月発足した5121小隊において、速水厚志、芝村舞ほか少年兵たちは日々いろいろな悩みを抱えながら、過酷な戦場に向かうことになる。 迫力ある戦闘シーンを盛り込んだ『絢爛舞踏―幾千万のわたしとあなたで』、涙を誘う『突撃準備よろし』など、中&短編3作に加え、クスッと笑える『原日記』や楽しい『ピクニック話』など、面白さ凝縮のショートショートにも注目だ。
ガンパレード・マーチ 5121小隊の日常
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2007/03/11 15:35
再度戦場へ
6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る
またこのガンパレード・マーチが読めるのは嬉しいサプライズ
ストーリーは完全にオリジナルに入って、九州から撤退・本州防衛へと移行
英雄とさえ呼ばれながら、結果逃げ延びてきたキャラクター達が必死に・能天気に・淡々と息を吹き返してゆく姿は感動的です
オリジナルキャラたちもいい味出して魅力的
意外と物語の鍵を握る立場となるのかも?
ガンパレキャラ達の成長した・成長しない姿を楽しんでください
2005/05/21 00:50
“天才の苦悩”と“凡才の苦悩”、その見事な書き分けが光る……本当におもしろい、本物の「ロボット小説」を渉猟している、そんなあなたに。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:陰日向弁慶 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「おまえは、どこにでもいる普通の男の子だ。栄光にはほど遠く、英雄と讃えられることもない。それゆえに、尊いのだ。」
このセリフは、『5121小隊 熊本城決戦』おいて、自らの不甲斐無さを自覚しながらも、努力では決して越えられない壁の高さに、不安と焦燥を抱いていた少年に、彼が搭乗するロボットの生体脳内の自意識として存在する少女(詳細、今だ不明)が、投げ掛けた一言です。『ガンパレード・マーチ』に対する私の想いは、この一言ですべてが表現できます。
私は、その作家が好みか・否かを判断する一つの基準として“登場人物に対する対等な視野の広さ”を設けています。極論すると、「引き立て役の脇役・敵役にも、良いところは必ずある。主人公たちとの邂逅後の彼らの成長譚も読んでみたい!!」というところまで、行き着きます。
私は、この作品のTVゲーム版の方は購入したのみで、僅かしかプレイしておわず、原作との相対的な読み比べは行っていませんが、メインキャラだけで老若男女合わせて25人と一匹という多彩な人物像を、ノベライズシリーズ化を担当した榊涼介氏は自らの想像力と拘泥りを総動員させて、非常に深みのある人間模様を描いています。その一つが、“天才の苦悩”と“凡才の苦悩”との見事な書き分けです。ロボットものに、エースパイロットの存在は不可欠ですが、そこにだけ焦点を当て特別視するのではなく、その陰で活躍する等身大パイロットや縁の下の力持ちである整備員たち一人一人を物語の中で巧妙に配置し、日常・非日常をコミカル&シリアスに丁寧に書き綴った群像劇は、毎巻「希望と夢」を胸に響かせます。
ちなみに、余談となりますが、この「ガンパレード・マーチ」シリーズは、出版社の都合のためか、“物語の中で進む時間軸”と“実際の本の発行ペース”とが噛み合っていません。お節介かもしれませんが、私自身がお薦めする、当小説シリーズを10倍楽しく玩読する正しい順番を表記します。
『ガンパレード・マーチ episodeONE』→『ガンパレード・マーチ episodeTWO』→『ガンパレード・マーチ 5121小隊の日常』→『ガンパレード・マーチ 5121小隊 決戦前夜』→『ガンパレード・マーチ 5121 熊本城決戦』→『ガンパレード・マーチ あんたがたどこさ♪』→『ガンパレード・マーチ 5121小隊 九州撤退戦〈上〉』→『ガンパレード・マーチ 5121小隊 九州撤退戦〈下〉』→『ガンパレード・マーチ もうひとつの撤退戦』
(平成17年5月21日現在)
※<広崎悠意著 『高機動幻想ガンパレード・マーチ』>
↑『熊本城決戦』までを一冊で読める、一味違うオモシロさがあるコンパクト版です。
2004/03/15 12:05
本を読んでからゲーム買ってしまった
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:双泉 誠 - この投稿者のレビュー一覧を見る
これを見てゲーム本体を購入してしまいました。Episode1と2がありますが、両方面白いし、オリジナリティみたいのがあるのでゲームやった事ない人もある人も楽しめます。なんというか文句のつけようが無い一品です。
2008/03/14 18:59
不協和音
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る
九州奪還作戦の序盤
5121と自衛軍との不協和音がありつつも、勝つことでそれらを払拭していきます
しかし、数多くのキャラクターが出てきますが皆それぞれに不安定さを抱え、ほんの小さな出来事から戦局が崩れてもおかしくない危うさがあります
戦闘そのもののよりそうした細かな描写に比重がおかれ、物語が広く展開していく感じ
いささか「広く浅く」に思えますが、個性的な中心メンバーが物語をうまく締め、それぞれの視点・考え方を見せています
特に今回は茜の活躍が大きかった
2007/10/11 19:25
激戦と駆け引き
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る
本土防衛戦編完結
幻獣との戦いと共生派との駆け引きの両面で物語が進みます
敵の姿がより鮮明になり、より深みが出てきました
キャラクター達の根幹は変わらないままながら非常に成長した姿が頼もしく、かっこいい
危うさと力強さが同居し、能天気さと強い想いを併せ持つ姿にに揺さぶられます
強いものも弱いものも同じように魅力的なのがいいですね
2007/08/09 22:20
戦場青春群像劇
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る
幻獣との戦いが新たな局面へ向かうなか、キャラクター達が個性を見せ始めシーン一つ一つが楽しい
5121の面々だけでなく、オリジナルキャラ達も魅力的
戦場を舞台とした青春群像劇と言う感じで、ただ英雄的に戦うわけではなくしっかり内面も描かれています
狂気と絶望の間にあるほのぼの感と軽やかさがたまりません
2007/07/09 19:39
噛み合わない緒戦
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る
「善行さんは狂っているよ。初めからわかっていた。けど、それは必要なことなんだ。」
キャラクターが一人一人深いです
一兵卒から部隊長や指揮官まで様々なキャラクターがいて、それぞれの思いがあり信念があり狂気がある
加速する戦場で揺れ動く5121小隊の面々
それぞれの形で巻き込まれ、武器を手に持つ兵士達
苦しみ・恐れ・憎み・悲しみ・嘆き、負の感情に揺さぶられながらもけして暗い雰囲気がない
まだまだ序盤で噛み合わない状態ですが、どんな展開が待ち受けているのかとても楽しみです
2003/07/18 23:20
「だめだっ!その戸を開けてはならん!」
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:成瀬 洋一郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
5121小隊の「誕生編」(勝手に名付けた)もこれで完結…かな。小隊のメンバーもついに全員が揃い、そして初陣です。
教え子を戦場に送り出すプレッシャーに堪えられず、アルコールに逃避する教師。まだ十分な訓練を受けていない部下たちが戦場に投入されるのを少しでも引き延ばそうとする司令官。なんとか生き残ろうとするパイロットたちとパイロットをなんとか生き残らせようとする整備兵たちの対立。それでも戦いの時は目前に迫っていた…。
ついつい「巨大メカに乗って戦う少年少女の青春ストーリー」みたいに単純に受け止めがちな作品ですが、根幹に「悲惨な戦争」「絶望的な戦いに投入される未熟な兵士たち」という前提があり、それをしっかり描写しているからこそ、戦いの格好良さにも学園生活の笑いにも深みが出るんでしょう。
そしてお馴染みソックスハンターのミニ・エピソードも1つ、速水厚志が芝村舞の部屋を訪ね遭遇する恐怖の一幕劇も入り、さらには5121小隊と同じく士魂号を使う3352小隊との共同作戦話等、硬軟入り交じって飽きさせない1冊です。
2003/05/23 23:48
やっぱり速水くんはブラックでなくっちゃ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:成瀬 洋一郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
評判がいいのか、ガンパレード小説はついにフリダシに戻りました。原作ゲームの面白そうなネタを拾い出しての短編集から、中核となるエピソードをしっかり書き込んでの前後編という展開になり、ついに物語の始まりへとたどり着いたのです。
つまり原作ゲームをまったく知らない人でも、この巻を手に取ることで最初から、つまり人類が滅亡寸前という状況をひっくり返すことになる戦いの中核となった小さな部隊が、本当にオチコボレの寄せ集めからスタートした瞬間から読むことができるのです。
登場するキャラクター1人1人の掘り下げも、陰から陽、陽から陰への移り変わりまで丁寧に描かれていて「ここまで書いてくれなきゃね」と読みながら頷いてしまいました。エースパイロットとなる速水厚志も、単にいつもニコニコして愛想の良いだけの人物ではありませんし、意地悪な原整備主任も昔は明るくて前向きな少女だったし、逆にもっとどん底まで落ち込んでいた時期もあったのです。
今回のメインは速水厚志(ブラック)、原素子、石津萌、滝川陽平、芳野春香、そして乾電池交換のエピソードです。口絵を見ていると、次の巻が出る気配もあります。まだまだ楽しませてもらえそうです。
2002/11/17 23:38
「決戦前夜」と併せて読みましょう
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:成瀬 洋一郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
榊涼介のガンパレード本もついに3冊目。今回はいよいよ熊本城決戦。ただし前作ラストの戦闘シーンは熊本城の整備班の死闘、今作冒頭の戦闘シーンは熊本城の戦闘部隊の死闘と、いわば裏表の存在なので、2冊買って一気に読んだ方が面白いです。
表紙はなんかボーイズラブ風味のラブコメ調だし、本文は女子整備班長の日記とか、他人の靴下をコレクションする特殊な趣味人たちのドタバタとか挿入されているけれど、メインストーリーそのものは極めてシビアな戦争話。学徒動員の兵士たちが捨てゴマとして投入され続け、いかに生き残っていくかを描いています。ゲーム版が好きな人にはアノ雰囲気そのままですよと伝えちゃいますが、原作ゲームを知らない人にも「悲惨な状況でも、悲惨な状況だからこそ、学生生活を満喫しようとする少年少女の物語です」と推薦しておこう。でも、それもこの作品の魅力の一部にすぎないんですけどね。
2002/10/26 01:09
うまい!!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あばたえくぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る
PSゲーム「ガンパレードマーチ」のノベライズ第二弾。正直最初のはゲーム中のセリフそのままに自分の感想を入れただけな代物である。さて第二弾はガンパレの魅力をガシッと掴んでいる。ガンパレの魅力は多種多様なプレーとAIによるNPCの日常である、この作品は後者の日常を良く掴んでいる。ガンパレは戦時下のお話である。同時にまだ彼等は学生でもある。相反する二つの要素を書いてある。戦闘や物資の欠乏で非日常性を書き、合間合間に恋やら弁当やら罰掃除を書き込んで日常を演出、戦闘中での緊張感と日常での別な緊張感の書き分けの上手さも二つの要素に区切りをつけることがないのがよい、日常の中での戦争のことを考え、戦闘の最中のふとした瞬間に好きな子や明日について考える日常、戦争が日常の延長の中で過ごすキャラたちはその中で精一杯でなく当たり前にして生きていく。精一杯生きていたらとても持たないからだ。そういうドキュメント式な悲しい世界なのに少しも悲しく見えない。それは彼等が日常に絶望していないからである。絶望とか悲劇を彼等は考えない。なぜなら毎日が忙しいからだ。面白いです、読みましょう。
2008/05/10 19:43
ワンパターン化しつつある
6人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る
サブキャラ達の会話がワンパターン化してきて、いまいち書き分け出来てない
細かなエピソードはカッコいいが、全体を描こうとしすぎてうまく盛り上がりが作れてない感じ
キャラクター達の疲れが話に出ているようで中だるみ感がある
もうちょっと無駄を絞って話を締めて欲しかった
2012/03/19 20:29
5121世界を救う
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る
新章突入というか新大陸上陸というか
アウェイで不自由する5121と言う感じ
しかしそれ程大きく変わらず、少しの狂気と無双状態
新キャラもいい奴悪い奴とそれぞれ居て、敵だったり味方だったり
もっとガラッと今までと違う側面を見せても良かったんではないかな、という気もします
これから何を出してくるかに期待
2013/09/25 15:49
おふざけが足りない
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る
つまらない以前に何がしたいのか意味が分からない
ディープな設定の裏面を出すわけでもなく、ifの世界を描くわけでもない
5121が前に出過ぎていて、主人公側の掘り下げが全然足りない
誰が主役で何を成したいのか
どこがストーリーの軸なのか
どうせならもっとふざけて良かったと思う
真面目か!?
2002/04/18 16:08
小隊メンバーのこんな日常あんな日常
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:CARAM - この投稿者のレビュー一覧を見る
PSゲーム「ガンパレード・マーチ」ノベライズ第2弾。
今度は短編集で、パイロット以外のメンバーにもスポットを当てていきます(全然出てこないキャラも若干いますが)。
描かれるのは、タイトルどおり小隊メンバーの日常。ゲームのメインストーリーからはちょっと離れた番外エピソード集なので、まったくゲームをやったことのないひとにはわかりづらいかな。もっともこれはゲームのノベライズのほとんどにいえることですが。
ゲームをやったことのあるひとにはお奨めです。きむらじゅんこさんの絵もすてきです。
エピソード的には田代香織をメインにした話がいちばん面白かったです。