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思い出す事など 他七篇
著者 夏目漱石著
明治四十三年の盛夏,漱石は保養さきの修善寺温泉で胃潰瘍の悪化から「大きな動物の肝の如き」血塊を吐いて人事不省におちいった.辛くも生還しえた悦びをかみしめつつこの大患前後の体験と思索を記録したのが表題作である.他に二葉亭四迷・正岡子規との交友記など七篇.どの一篇も読む者の胸に切々と迫って来る. (解説 竹盛天雄)
思い出す事など 他七篇
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思い出す事など 他七篇
2022/11/12 17:40
思い出すことなど
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投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
漱石のいわゆる「修善寺の大患」に関する随筆や、大学の恩師ケッペルへの送別、二葉亭四迷との思い出などの文章が収録されている。
ケッペルへの送別の文章は、出した直後に第一世界大戦で出発が延期になり、訂正の文章も収録されている。大患の文章は見舞いへのお礼とも書いていたので、読者への意識がうかがえて、面白かった。