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経済数学入門の入門
著者 田中久稔著
廉価になったコンピュータ,質・量ともに優れたデータにより,経済学の主流はいまや実証分析へと大きくシフトした.そこで,ますます重要なのが数学だ.「そうは言っても,実際,数学を勉強すると何の役に立つの? そこが知りたい」.本書はそう思う人に最適の本である.予備知識なしで読める,入門以前の「入門の入門」.
経済数学入門の入門
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経済数学入門の入門
2018/11/20 11:37
益々重要になる経済学における数学を解説しています。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
近年、膨大なデータ分析やコンピュータの活用などが進み、経済学では実証分析が主流となり、それに伴って数学の重要性が益々高まってきています。そうした経済学における数学の知識を分かり易く解説したのが本書です。表題にあるように、同書は「入門の入門」なので、初心者にも分かり易く書かれています。ぜひ、経済学を専攻している学生さんなどは、早期の本書を読まれて経済学で使われる数学について理解されることをお勧めします。
経済数学入門の入門
2018/06/01 15:47
早稲田大学で幾度もベスト・ティーチング賞を受賞している田中先生の本
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者いわく「読者が経済数学に入門する気になる勧誘広告」。非常に基礎的な部分からラグランジュの未定乗数決定法まで紹介。抽象化のために仮定に仮定を重ねた世界はごくシンプルで、そこで語られる理論はまさしく「机上の空論」だった。そこにロジックを持って生命を吹き込んだのが、不変真理を追求する数学だった。全8章で、関数や一次式、二次式から入って、微分と限界概念から最大化と最適化問題、マクロの成長理論の分野から差分方程式と動的計画までをあくまで概観する本。160ページくらいであっという間に読めるが、記述が面白くてとてもよかった。数学の記述により、経済学は実体を与えられたことが分かる。前半は非常にわかりやすいが、後半は数学的なセンスが無いとやや難解か。