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3件
ソポクレス オイディプス王
著者 藤沢令夫訳
オイディプスが先王殺害犯人の探索を烈しい呪いの言葉とともに命ずる発端から恐るべき真相発見の破局へとすべてを集中させてゆく緊密な劇的構成.発端の自信に満ちた誇り高い王オイディプスと運命の逆転に打ちひしがれた弱い人間オイディプスとの鮮やかな対比.数多いギリシア悲劇のなかでも,古来傑作の誉れ高い作品である.
ソポクレス オイディプス王
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オイディプス王
2024/05/28 00:27
有名なギリシア悲劇
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
父を殺し母を娶った真実を知り、自ら目を潰すオイディプス。
アポロンの神託に翻弄されるテバイの王家が描かれる。
巻頭の系図や色々な情報から結末は分かってしまうため、オイディプス王が今回の神託に従い前王の死を追求すればするほどに自分自身の破滅に向かっていくのが分かるだけに辛い。
それぞれがアポロンの神託のお告げを避けようとした結果、様々な不幸な偶然が重なっただけで、各人に悪意がないのが何とも言えない。
旋舞歌は難しかったが、作品自体は読みやすい。他も読んでみたくなる。
オイディプス王
2019/12/14 23:59
確かに、えもいわれぬ悲劇
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
自身の数奇な運命を呪わざるを得ない点は、筆舌尽くせません。
近親云々という内容は、日本の飛鳥時代と比較するとどうなんでしょう。
戯曲ですが、小説の様に読み進められます。ストーリーやその展開、筆致などが素晴らしいからだと思います。
オイディプス王
2023/05/30 16:12
ギリシア悲劇
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:R - この投稿者のレビュー一覧を見る
因果あっての悲劇との巻末アリストテレス評は腑に落ちる。
思ったよりも論理的、かつ迫真の劇となっている。