- みんなの評価
2件
怪談 牡丹燈籠
著者 三遊亭円朝著
旗本の娘お露の死霊が,燈籠を提げカランコロンと下駄を鳴らして恋人新三郎のもとに通うという有名な怪異談を,名人円朝の口演そのままに伝える.人情噺に長じた三遊亭円朝(1839-1900)が,「伽婢子」中にある1篇に,天保年間牛込の旗本の家に起こった事実譚を加えて創作した.改版.(解説=奥野信太郎/注=横山泰子)
怪談 牡丹燈籠
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
牡丹灯籠 怪談 改版
2024/01/22 15:31
ようやくわかった
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
円朝作の怪談話を知っているつもりでも内容はよくわかっていない、そんな話である。立川談春、柳家三三の二人会でこの話を聞く。牡丹灯籠は仇討ちの話ということで、今回の話はまだそこまでいっていない。最後に孝助が源治郎、お国を討ちとるところで完結する話だ。と談春から聞いた。そこで本書を買い求め読むことになった。
二人会は、お露と新三郎、お札はがし、おみね殺し、関口屋のゆすりの4題話だった。しかし、この怪談話は孝助という元武士階級の息子が斬り殺された父の敵の屋敷に偶然にも働くことになった縁があった。この主人が手をつけた女中の男に殺されたしまう。この男女を追いかけて詩人の仇討ちをなしとげ、主人の家を再興するという話だった。
前述の落語4題は話の流れの中の部分の話であった。お露と新三郎、伴蔵とおみね、お国と源治郎の3組の男女がいるが、そのうち、2組の女性が幽霊となって出たり、殺されたうらみとその呪う姿が怪談話となった理由なのだろうか。
孝助と主人は初めから最後まで話の主軸となっており、全編を貫くのは孝助と主人平次郎の仇討ち事件であることがようやくわかった次第。
2023/03/20 03:28
落語家
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
語りでこのおはなしを聞くともっと違ったインパクト……かも、と思いました。怪談というより、時代モノ人情話というか、どれも悪い終わり方ではないし。亡き、旗本の娘お露が,下駄を鳴らして恋人新三郎を訪ねるとか。