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リベラル・デモクラシーの現在 「ネオリベラル」と「イリベラル」のはざまで
著者 樋口陽一
戦後西側諸国の憲法の共通基準であったリベラル・デモクラシーが,「ネオリベラル」と「イリベラル」の挟撃を受けて世界的な危機に直面している.トランプ現象,イギリスのEU離脱をめぐる混迷,日本の改憲論議などを前に,戦後知識人たちの言説を手がかりにしつつ,私たちの座標軸をどこに求めるべきか考える.1979年以降21世紀まで,10年刻みで岩波新書を刊行してきた著者が新たに問う.
リベラル・デモクラシーの現在 「ネオリベラル」と「イリベラル」のはざまで
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リベラル・デモクラシーの現在 「ネオリベラル」と「イリベラル」のはざまで
2020/01/22 17:21
リベラル・デモクラシー世界的危機。その中で日本国憲法を「保守」する意味
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
両立も衝突もするリベラルとデモクラシーが歩んできた歴史と現在を明らかにしている。引用される、亡くなった泥憲和さんの言葉が印象的。憲法1条にある2つの「象徴」の区別。戦前日本で堅固だった「和魂」に対して、当時の知識人が格闘した深みが現憲法「個人」に刻んだ重さ。憲法の全条項を生かすために、学ぶところの多い一冊。「今なぜ民主主義か」の説明も必要。想定外の虚を突かれると敗北する。その危機の丁寧な複眼的分析も必要。
リベラル・デモクラシーの現在 「ネオリベラル」と「イリベラル」のはざまで
2021/12/31 20:12
講演録
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ただの人間 - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史の生き証人の講演録といった印象。ある一つの傾向が強い時代の中で反動の芽をダイナミックに描いていた