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地獄変・邪宗門・好色・藪の中 他七篇
著者 芥川竜之介
地獄変の屏風を画くため,娘を火にかける異常の天才絵師を描いた「地獄変」,映画「羅生門」で一躍世界に名を馳せた「藪の中」など,古い物語の中の人物を見事に近代の中に蘇らせ得た,芥川王朝物の第二冊.他に「運」「道祖問答」「袈裟と盛遠」「竜」「往生絵巻」「六の宮の姫君」「二人小町」を収める.(解説=中村真一郎)
地獄変・邪宗門・好色・藪の中 他七篇
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地獄変・邪宗門・好色・藪の中 他七篇 改版
2019/10/14 22:14
「六の宮の姫君」が好かった
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
芥川龍之介が得意にしている王朝物の短編集、羅生門が収録されているものは読んだことがあったが、今回は「地獄変」「邪宗門」「藪の中」などが収録されている短編集。地獄変は何とも言えない作品、芸に命を懸けた男のあまりといえばあまりの業、あまり知らない作品であったが「六の宮の姫君」の何とも言えない、儚さ悲しさ、「二人小町」の小町二人の没落の愉快さ、「運」「竜」もとても楽しく読めた。王朝ものにしては岩波文庫は語句の解説があまりないので「これはどういう意味であろうか」と困ってしまうことがあるので、図書館で借りた全集の語句解説を手元において読み進めた。