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2件
性からよむ江戸時代
著者 沢山美果子
小林一茶はなぜ妻との交合をつぶさに書き留めたのか.生まれた子は自分の子ではないと言い張る夫と妻の裁判の行方は.難産に立ち合った医者の診療記録にみる妊婦の声や,町人が記す遊女の姿…….史料の丹念な読み込みから,江戸時代に生きた女と男の性の日常と,それを規定する「家」意識,藩や幕府の政策に迫る.
性からよむ江戸時代
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性からよむ江戸時代 生活の現場から
2023/11/27 12:59
貴重な資料の紹介としては優秀
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ブラウン - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸時代の日記や帳簿などから性事情を紐解き、当時の性への認識を読み解く試みは面白い。しかし、それを現代にも続く社会的病巣に結び付けるならば、明治から平成、せめて昭和まで繋げてもらわないと独りよがりな主張になってしまう。新書なので当時の文化紹介や解釈までに留めて、もっと内容を深堀りしてほしかった。
性からよむ江戸時代 生活の現場から
2020/10/25 07:19
生きることの原点から性を学ぶ、歴史に学ぶ
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トリコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
若い妻との性交の回数の記録をつけた小林一茶の話という、キャッチ―な話から始まる。そして、「売る・買う」、江戸時代のお触れなどの政策から人々の性を歴史に位置づけようとする。著者は元来は近代史研究者とのことだが、よく史料を読み解き、優しくまとめられてはいるが、著者の主観とまでは言わないが問題意識が強く出過ぎているかもしれない、と思いつつ読んだ。