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時代を撃つノンフィクション100
著者 佐高信
ノンフィクションは,ひろく市民リテラシーを生み出すジャンルとして,戦後日本社会に貢献した.社会を見つめる眼を養い,いま自分たちはどのような時代にいるのか,状況への問いかけを発する精神を鍛えてきた.古典的名著から,二〇一〇年代の作品まで,時代を撃ち続ける一〇〇冊を選び抜いたブックガイド.
時代を撃つノンフィクション100
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時代を撃つノンフィクション100
2021/05/21 07:04
ローアングルで人間や社会をとらえる作品たち
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎年7万点以上の本が出版されているという。しかも、それが毎年累積されていくわけで、絶版となる本があったとしても出版されていたと事実は残る。
それらの本はなかなか読むことは難しいが、探せばどこかしらにあるはずだ。
つまり、本はもうどんなに頑張っても全部を読むことなどできないのだ。
そこで、ブッグガイドなるものが登場する。
出版全般というより、ジャンルごとのブックガイドが多いように思う。
例えば、絵本であったり児童文学、あるいは古典に絞ったもの、時代小説や推理小説といったジャンルものもある。
この本ではタイトルにある通り、「ノンフィクション」に限定(といっても、城山三郎の『鼠』や吉村昭の『ポーツマスの旗』といったノンフィクション・ノベルも入っている)され、しかも100冊とあるように100冊の作品が選ばれている。
選んだのは、評論家の佐高信さん。
佐高さんが「時代を撃つ」とした100冊を選んだ基準は「徹底的に「上から目線」を排し、ローアングルで人間や社会をとらえる作品」だという。
中にはすでに書店では手に入りにくい作品もある。
柳田邦男さんの『マリコ』は1980年の出版だし、今では文庫本でも探せないかもしれない。
だから、読みたい本が見つかれば、図書館の所蔵を調べるのも一つの方法だ。
それにしてもこうして100冊を並べられると、真実を見つけるのもなかなか容易ではないことが実感される。
一歩進んで、自分だけの100冊を見つけるのも、いい。
時代を撃つノンフィクション100
2021/05/10 22:17
物事の本質を見抜く能力が身につく本
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nobita - この投稿者のレビュー一覧を見る
佐高氏のお勧めのノンフィクション本は本当に読み応えのあるものがほとんどである。ただし、今回は内容紹介が100冊のためか少し不十分と感じた。彼の紹介本は今までの経験上外れはない。
これらの本読んだら、批判や盲目的に信じない精神を持つことが、いかに重要かがわかる。ルワンダ中央銀行総裁日記だが、最近又読まれだした。
今まで100冊のうち10冊ほど読んでいる。残りの90冊を5年間で読みたい。これらの本を読むと、いかに、スカさんが能力がないか、身がないかもよくわかる。漫然と飲み食いしてきただけなのであろう。皆さんがこれらのノンフィクションを一冊でも多く読むことを期待っしている。
2024/08/02 22:28
魅力的
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
社会や時代を見つめるノンフィクションの魅力が、興味深く読むことができました。批判精神の大切さが、よくわかりました。