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9件
ヒトラー
著者 芝健介
ヒトラー(一八八九─一九四五)とは何者だったのか.ナチ・ドイツを多角的に研究してきた第一人者が,最新の史資料を踏まえて「ヒトラー神話」を解き明かす.生い立ちからホロコーストへと至る時代背景から,死後の歴史修正主義や再生産される「ヒトラー現象」までを視野に入れ,現代史を総合的に捉え直す決定版評伝.
ヒトラー
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ヒトラー 虚像の独裁者
2021/10/22 08:51
盛りだくさん&考えさせられました
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヒトラーについて詳しく知らなかったので、購読しました。
紙幅が362頁にもおよび、読み応えのある盛りだくさんの内容でした。始めから半分以上は、ヒトラーの伝記になっています。
そして、ラストの第6章でヒトラーが世にどう見られていたのかを追及して、当書は終わります。様々な見方があるのだなと、考えさせられました。もっとも、私にとってヒトラーは非情な人間にしか映りませんでしたが。
購読するにふさわしい内容です。
ヒトラー 虚像の独裁者
2021/09/20 10:07
岩波では初めて
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ニッキー - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヒトラーに関する書籍は、沢山あります。新書でも、中公新書を中心に結構あります。しかし、岩波新書でヒトラーが中心のものは、初めてではないでしょうか。内容も、分かりやすくヒトラーの生い立ちからその死までまとめられているだけでなく、その評価についても述べられています。
ヒトラー 虚像の独裁者
2022/02/06 16:19
虚像の独裁者
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:玲希 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヒトラーの出生から1945年の死、更には死後の「ヒトラー像」の変遷まで描く評伝。
一個人の伝記ではありながらも、その政治家・独裁者としての性質から後半生は個人の動向より周囲の動向にスポットが当てられているように感じた。
個人の影響を重視する「意図派」構造を重視する「機能派」の統合として「忖度」という概念を導入しようという意図があったようだがそういった部分は本文ではあまり読み取れなかった。
もちろん新書なので本書だけで充足するものではなく、研究の概観を掴んで更に広げていくにはとても良い一冊だと思う。