- みんなの評価
4件
「相対性理論」を楽しむ本
著者 佐藤勝彦
ホーキング博士の難解な宇宙論がブームになったことは記憶に新しい。そんな難解な理論の代表格が、ホーキング理論の基礎でもあるアインシュタインの「相対性理論」ではないだろうか。 実は、相対性理論は彼がいなかったら成立しなかったというわけではない。その発表とともに世界の学者たちが「ああ、そうだったのか」と、直ちに理解したのである。別の見方をすれば、相対性理論は天才しかわからないものではなく、素直に考えればなるほどそうだったのかと誰でも思えるものなのだ。 本書は、従来の解説書と違い、数式をできるだけ使わず、イラストや図解を多用することで、スラスラと理解できる入門書。あなたをアインシュタインの不思議で謎に満ちた世界へと誘います。 全体を10章に分け、「アインシュタインの生涯」「遅れる時間の不思議」「双子のパラドックス」などのテーマごとに解説。楽しく読み進むだけで理解できるように構成された画期的な一冊。
「相対性理論」を楽しむ本
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
「相対性理論」を楽しむ本 よくわかるアインシュタインの不思議な世界
2009/12/14 20:01
今までで一番分かりやすかった
8人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る
今までに相対性理論入門の本を何冊も読んできたが、分かったような気にさえなかなかなれなかった。この本で相対性理論が分かったというつもりはないが、これまでとは違って、理解が深まったことは確かである。特に特殊相対性理論については、高校までの数学で理解できる部分は、すっきりと頭に入ってきたし、一般相対性理論が、なぜ私の数学レベルでは理解不能なのかも分かった。
その理由は、数式をうまく提示しているからだと思う。この本も他の本同様にできる限り数式を使わずに理論を説明しているのだが、今まで読んだ本では言葉あるいは、イメージでの説明の後、最後にここまでを数式で表すとこうなんだと終わる感があった。(数式を示すがどうせ理解できないでしょうという印象)しかし、この本では読者のレベルで理解できそうな数式に関しては説明があり、理解できそうにない数式に関しては、その数式を理解するために、どんな知識が必要であるかを教えてくれている。
これは大切なことだと思う。本書では何度か物理はこの世界を数式で理解することであり、数学的理解をしなければ、本当に理解したことにはならないとはっきり書かれている。まさしくその通りで、親切なのである。それゆえ、この本では相対性理論を真に理解したい人(特に若い人)は、次に何を身につけるべきなのかが分かる。また、そうでない人もイメージ的な説明だけで、分かったでしょうと理解を強要されないので、自分がどこまで理解できる理論で、どこからは理解を超えているかが納得できるのである。
「相対性理論」を楽しむ本 よくわかるアインシュタインの不思議な世界
2016/06/14 01:15
文系でも読める相対性理論
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:栞ちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
相対性理論なんて絶対にわかるわけないと思いつつ、無理なら途中で読むのをやめてもいいと思いながら読み始めた一冊。
とても読みやすい文章でかかれていて、数式などは理解できなくても読み進められるように書かれています。何より内容が面白く、最後まで飽きることなく読めます。
文系の人におすすめです。
「相対性理論」を楽しむ本 よくわかるアインシュタインの不思議な世界
2001/03/30 01:21
大冒険を楽しもう
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:uch - この投稿者のレビュー一覧を見る
出版順は逆ですが、この本の前に「『量子論』を楽しむ本」を読みました。そっちがあんまり面白かったので、姉妹書の本書も読んだのです。期待は裏切られませんでした。
ご存知のように、19世紀の終わりから20世紀の前半にかけて、物理学の大冒険がありました。「相対論」と「量子論」は、この大冒険の対象だった訳で、これが面白くない訳がない。本書は、この大冒険の成果と現在の到達点がシンプルにエレガントに書かれていています。だから、歴史や関係者のドラマでなく、まず理論の内容に興味がある人にはおすすめです。
科学の(特に物理学の)世紀だった20世紀をリードした二大理論を相次いで読んで、uchは堪能満足状態です。
次は、20世紀前半のもうひとつの大冒険がだった数学を読んでみようかしら。