- みんなの評価
3件
霖雨
著者 葉室麟
天領の豊後日田で、私塾・咸宜園(かんぎえん)を主宰する広瀬淡窓(たんそう)と、家業を継いだ弟・久兵衛。画期的な教育方針を打ち出す淡窓へも、商人としてひたむきに生きる久兵衛へも、お上の執拗な嫌がらせが続く。大塩平八郎の乱が起きるなど、時代の大きなうねりの中で、権力の横暴に耐え、清冽な生き方を貫こうとする広瀬兄弟。理不尽なことが身に降りかかろうとも、諦めず、凛として生きることの大切さを切々と訴えた歴史長編。
霖雨
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
霖雨
2019/03/17 21:58
広瀬淡窓への入門書に
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はるはる - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本最大の私塾・咸宜園を主宰した広瀬淡窓を主人公とした小説である。身分を問わず入塾でき、また実力本位であったのだが、どうも私塾というと松下村塾ばかり目立って、咸宜園や他の私塾が不当に貶められている気がする。広瀬淡窓を知ってもらう意味でよい入門書になると思う。
2016/01/23 18:14
生き様が良いです
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美恵子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
天領であった日田で生きる人々。それぞれの生き様が、淡々と描かれている。
霖雨という題名のように全編を通して雨が降っている。川沿いの風景と雨の情景が浮かんでくる。
葉室さんの作品を読むと全くの悪人が出て来ない。始めは悪人に見えて、でも読み進むと様々な事情や感情が描かれていて中々に面白く深い。
日田の美しい風景と稟として生きる人々が良いです。
霖雨
2019/12/22 10:50
霖雨
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雨読 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルからは内容が想像できないが、葉室麟氏は九州の有名人を小説を通じて世に沢山知らしめてくださるので感謝しています。
豊後日田で私塾を主宰する儒学者、広瀬淡窓と商人である弟の久兵衛が時代と権力に屈せず、困難にあっても前向きに凛として生きる。
教育者としての淡窓の生き様に感動しました。