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4件
赤と青のガウン
著者 彬子女王
ドアを閉めた瞬間に涙がこぼれた。思えば、あれが留学生活最初で最後の「帰りたい」と思った瞬間だった。本書は2004年から5年間、英国のオックスフォード大学に留学し、女性皇族として初めて海外で博士号を取得して帰国された彬子女王殿下の留学記。女王殿下は2012年に薨去された「ヒゲの殿下」寛仁親王の第一女子、大正天皇曾孫。初めて側衛(そくえい)なしで街を歩いたときの感想、大学のオリエンテーリングで飛び交う英語がまったく聴き取れず部屋に逃げ帰った話、指導教授になってくれたコレッジ学長先生の猛烈なしごきに耐える毎日、そして親しくなった学友たちとの心温まる交流や、調査旅行で列車を乗り間違えた話などなど、「涙と笑い」の学究生活を正直につづられた珠玉の25編。最後は、これが私の留学生活を温かく見守ってくださったすべての方たちへの、私の心からの「最終報告書」である、と締めくくられる。
赤と青のガウン
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赤と青のガウン オックスフォード留学記
2015/02/19 05:48
一気に読めた
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ao - この投稿者のレビュー一覧を見る
雑誌の連載で女王殿下のエッセイを毎月楽しみに拝読していたので、何の迷いもなく本を購入した。堅苦しさもなく、一気に読めた。殿下の学生生活は私たちと変わらないのだなと感じる反面、留学中の出会いの中にはさすが皇族といった面も当たり前だがあって、驚きと同意が混ざり合っていたという感じだろうか。この本でさらに女王殿下に穏やかな敬意と親しみが湧いて来たような気がしてならない。
赤と青のガウン オックスフォード留学記
2022/07/20 14:07
知性とユーモア
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
雑誌に連載されている彬子女王殿下のエッセイには、知性とユーモアが溢れていてとても楽しみにしています。以前から読みたかったこちらの留学記は本当に面白く、最後にお父様への想いも書かれていて素晴らしい読書体験となりました。天皇陛下やエリザベス女王とお会いする際には女王殿下でも緊張されることなどとても興味深く、またお父様が職務質問されたお話なども楽しく読めました。
皇族としてとても尊敬できる方で、益々のご活躍を期待しております。
2025/05/06 22:29
彬子女王殿下の留学記
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
彬子女王殿下のオックスフォードでの留学記。日本での護衛の話やエリザベス女王に招待された話など皇族ならではの体験談やオックスフォードで博士論文を取るまでの過程など大変面白く読むことができた。