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19件
護られなかった者たちへ
著者 中山七里(著)
仙台市の保健福祉事務所課長・三雲忠勝が、手足や口の自由を奪われた状態の餓死死体で発見された。三雲は公私ともに人格者として知られ怨恨が理由とは考えにくい。
一方、物盗りによる犯行の可能性も低く、捜査は暗礁に乗り上げる。
三雲の死体発見から遡ること数日、一人の模範囚が出所していた。
男は過去に起きたある出来事の関係者を追っている。男の目的は何か? なぜ、三雲はこんな無残な殺され方をしたのか?
誰が被害者で、誰が加害者なのか──。
怒り、哀しみ、憤り、葛藤、正義……
この国の制度に翻弄される当事者たちの感情がぶつかり合い、読者の胸を打つ!
第三の被害者は誰なのか?
殺害された彼らの接点とは?
第三の被害者は?
本当に“護られるべき者”とは誰なのか?
“どんでん返しの帝王”中山七里が、日本の社会福祉制度の限界に挑んだ問題作!
護られなかった者たちへ
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護られなかった者たちへ
2018/07/02 20:21
生活保護の壁
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
※ネタバレを含みます。
生活保護の悲哀を描いた本作。
しかし、犯人の気持ちは分かるとしても、ここまで極端な犯行に至るか?という部分など、展開にも疑問があります。
中山七里さんの作品も好きでよく読んでいますが、本作はイマイチという感じがしました。
護られなかった者たちへ
2021/12/12 16:08
零れた命と「善人」と
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:uruuduki - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰もが「善人」と評する人間が本当にすべての人間に善人と思われたとしたら、懐疑的になる。
だからではないが、「善人」が他面、悪党として敵意を持たれるのを読むと、「そうだろうな」と納得する。
社会の不条理を思いながら読んだが、どうも頭の中には、最近政府が給付する「クーポン券」の事務手数料が浮かんで仕方がなかった。
あれだけの手数料が有ったら、いったい何人困窮者を救えるのだろう?なんて、つい考えながら読んでいた。
2021/10/31 23:45
餓死
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
死因が、餓死というのは、殺人としては、非常に残酷です……しかし、この物語は、単なる殺人事件ではなく、裏に福祉の問題など重いテーマが見えかくれ……。考えさせられました