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悪と全体主義 ハンナ・アーレントから考える
著者 仲正昌樹(著)
世界を席巻する排外主義的思潮や強権的政治手法といかに向き合うべきか? ナチスによるユダヤ人大量虐殺の問題に取り組んだハンナ・アーレントの著作がヒントになる。トランプ政権下でベストセラーになった『全体主義の起原』、アーレント批判を巻き起こした問題の書『エルサレムのアイヒマン』を読み、疑似宗教的世界観に呑み込まれない思考法を解き明かす。
悪と全体主義 ハンナ・アーレントから考える
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悪と全体主義 ハンナ・アーレントから考える
2022/12/28 17:04
現代社会にも見えるもの
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かずさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
1950年代から1960年代に活躍した政治哲学者ハンナ・アーレントの著作「全体主義の起源」をわかりやすく解説している。トランプ政権下で話題になった論だが、現在日本でも進行形の考え・思考が解説されていると思った。「反ユダヤ主義」「全体主義」「帝国主義」「エルサレムのアイヒマン」どの部分を読んでもその背景にある人間の思考はある意味、民主国家・国民を崩壊させるのでは。この本を選んだのは「エルサレムのアイヒマン」を読んでみたかったから。著者の解説も非常に読みやすい。人は「複数性」を取り入れなくては真のものは見えないと。いじめの論理に通じる思考もあった。
悪と全体主義 ハンナ・アーレントから考える
2018/05/31 10:42
現代日本への警鐘
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大衆という無所属集団が求める安住できる世界観、それは社会不安や行き場のない怒りが鬱積した時に求めるスケープゴート。「解り易さ」に慣れてしまうことによる思考の鈍化が全体主義に陥るキッカケになると危惧している書。