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22件
ポアロシリーズ
著者 アガサ・クリスティー (著) , 中村能三 (訳)
真冬の欧州を走る豪華列車オリエント急行には、国籍も身分も様々な乗客が乗り込んでいた。奇妙な雰囲気に包まれたその車内で、いわくありげな老富豪が無残な刺殺体で発見される。偶然乗り合わせた名探偵ポアロが捜査に乗り出すが、すべての乗客には完璧なアリバイが……ミステリの魅力が詰まった永遠の名作。
ホロー荘の殺人
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ホロー荘の殺人
2009/08/12 20:48
女性は魅力的。男性はだらしない。そんなミステリ。
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あがさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ポワロものの一つだが、この作品の中でポワロはそれほど重要な役割は果たしてない。クリスティが語っているように、ポワロはいなくてもよかったように思う。
この物語にはいろいろなタイプの女性が登場。
その類いまれなる天真爛漫さで周囲を困惑させるにもかかわらず、人を惹きつけずにいないアンカテル夫人。
誰よりも強くて、優しくて、知性にあふれるヘンリエッタ。
報われない愛をいつまでも大事に暖め続けて、自分の道をひたむきに歩いていくミッジ。
ただひたすら夫と子供のことのみに自分の人生を捧げ、その愛にすがって生きているガーダ。
常に人に注目されることを望み、全ての男性が自分にはひざまずくものだと信じているヴェロニカ。
ガーダの夫ジョンの元恋人がヴェロニカ。今の恋人がヘンリエッタ。ミッジはエドワードを愛しているが、エドワードはヘンリエッタしか見えていない。
それぞれの愛が絡み合っている中、悲劇が起こる。ジョンが射殺されるのだ。
動機は...?
嫉妬...?
それとも...?
ミステリとしても、恋愛小説としても、とても読み応えのある作品だ。登場する女性たちがみんな魅力的。一度読んだら忘れられない人ばかりだ。
それに比べると男性陣は、ちょっと不満足かな。それでも彼女たちにとっては魅力ある男たちなんだろうけれど。
私の評価は、魅力的な女性が登場する作品だと甘くなる傾向にあるな。
最後のシーン。
悲しみに埋もれてしまいたいと願いながらも、それができないある女性の言葉で終わる。常に冷静な第三者が自分の中に存在していることに気づいてしまう彼女。一番悲しい女性かもしれない。
オリエント急行の殺人
2016/01/23 16:51
私の中でアガサと言えばこれ
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ガーネット - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校の頃図書室で借りて読んでいましたが、また読みたくなったので買ってしまいました。
推理小説なのにこう言ってはおかしいですが、やっぱりアガサ・クリスティーは読んでいて妙に安心します。
初めて読んだ頃は特に推理せず話の雰囲気を楽しもうというぐらいでした。
再び読み始めるとあの頃の事を思い出してとても懐かしかったです。
とにかく初めて推理小説を読む方には是非お勧めしたい本です。
オリエント急行の殺人
2015/08/18 19:00
一度は読んでほしい探偵小説
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:historian - この投稿者のレビュー一覧を見る
言わずとしれたアガサ・クリスティの傑作の一つ。2015年1月に日本風にアレンジしたドラマも放映されたので買って読んでみたが、オリエント急行という舞台といい、入り乱れる証言や証拠といい、意外すぎる真相といい、誰が読んでも引き込まれる探偵小説であることは間違いない。よく読み返してみると「ここはおかしくないか?」というつっこみどころがあったり無かったりするが、まあこだわらずに読むのもいいでしょう。