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5件
スリーピング・マーダー
著者 アガサ・クリスティー (著) , 綾川梓 (訳)
若妻グエンダはヴィクトリア朝風の家で新生活を始めた。だが、奇妙なことに初めて見るはずの家の中に既視感を抱く。ある日、彼女は観劇中、芝居の終幕近くの台詞を聞いて突如失神した。彼女は家の中で殺人が行なわれた記憶をふいに思い出したというが……ミス・マープルが回想の中の殺人に挑む。
スリーピング・マーダー
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スリーピング・マーダー
2021/05/23 16:11
眠れる
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
眠れる殺人は眠ったままに・・・。
ミス・マープルの言葉は重みがありますなぁ。
こんなおばあちゃんが近くにいてくれたら・・・と願ってやみません。
2024/10/28 19:21
ミス・マープルの
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミス・マープルは私が最も敬愛する名探偵なのですが、今回も抜群の洞察力と穏やかで上品な人柄であざやかに謎解き。
スリーピング・マーダー
2024/03/21 16:46
ミス・マープル最後の事件
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アガサ・クリスティーが創出した二大スターというと、エルキュール・ポアロとミス・マープルだが、それぞれの最後の作品は刊行時での執筆ではなく、自身にもしものことがあっても大丈夫なように第二次世界大戦中に書かれたものだという。
1976年に刊行された、ミス・マープルものの最後の作品『スリーピング・マーダー』もそうで、実際には30年以上前に書かれたもので、そのせいか、ミス・マープルは作品とともに年をとっていく感じがあったが、この作品ではあまり年老いた感じはしない。
原題は「Sleeping Murder」で邦題はそのままの表記で、直訳すれば「眠れる殺人事件」ともなるのだろうか。
グエンダという女性が新婚生活をおくる家を探していて、偶然見つけたその家に何故か既視感をもつところから物語は始まる。
次々と記憶が甦ってくるうちに、彼女は女性の死体まで、しかもその女性の名前まで思い出す。実はこの家はグエンダがまだ小さい頃に住んだことのあった家で、彼女と彼女の夫はその真相をたどっていく。
過去に何があったのか。当時行方不明となったグエンダの継母がその死体だったのか。
そして、継母に関係する怪しい3人の男たち。
それとも、まったく別の犯人がいるのか。
ミス・マープルが積極的に犯人を追い詰めることはないが、ラスト、彼女の活躍で新たな殺人を回避するようになる。
この時のミス・マープルの動きは、確かにまだまだ若い。