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窓際のスパイ
〈泥沼の家〉と呼ばれるその部署は、英国情報部の最下層だ。不祥事を起こした部員はここに送り込まれ、飼い殺しにされるのだ。若き部員カートライトも訓練中のミスのせいでここに放り込まれ、連日ゴミ漁りのような仕事をさせられていた。もう俺に明日はないのか? ところが英国全土を揺るがす大事件で、状況は一変した。一か八か、返り咲きを賭けて〈泥沼の家〉が動き出す!
窓際のスパイ
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窓際のスパイ
2017/05/16 10:04
読みごたえのあるスパイ小説
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
これはいい。久しぶりに予備知識なくあたりを引いた。「窓際のスパイ」なんとなくかっこいい響きだが、スパイの中の窓際族たちの話だ。主人公はリヴァーという「泥沼の家」の新入りなのだが、真の主人公と入っていいのは「泥沼の家」のリーダーであるジャクソン・ラムだろう。ぶよぶよに太った中年なのだが、その容姿からは信じられないほど頭は切れるし、腕も立つ。彼の活躍を見ると、リヴァーはさながらワトソン役だ。細かい場面転換をうまく駆使して、物語をうまく見せている。登場人物のユーモアのあるやりとりもおもしろい。いい小説だ。
窓際のスパイ
2015/11/08 11:07
這い上がろうとする熱意
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
一度の失敗で閑職に回された主人公
日々の、「この仕事に意味があるのか」と言う疑問を抱きながらも、絶対に這い上がろうとする決意と熱意を失わずにいる姿勢は、大いに尊敬できると思えた。
窓際のスパイ
2016/03/30 09:53
次作に期待
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よしおくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
なかなか良かった。ル・カレとは違って、読後の爽快感も味わえた。とはいえ、スパイ小説としては、やはりスケールが小さい。描きぶりもあるのだろうが、独特の緊迫、緊張感にも欠ける。なんか、貶しているみたいだけど、エンタメとしては合格点だと思う。まぁ、次作はCWAゴールドタガー賞も受賞しているみたいだから、そっちも早く読みたい。