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四季彩のサロメまたは背徳の省察
著者 森 晶麿
私立扇央高校朗読部の主・華影忍。“歩く女百科全書”を自称する彼は、新入部員の後輩、通称「カラス」から、春休みに一目惚れした女子生徒を探してほしいと頼まれる。だがカラスが探していたのは「存在するはずのない」少女だった……。カラスの仄かな恋心は、嫉妬が引き起こした残酷な夏の事件、軽薄さが全てを崩壊させた秋の事件を経て、次第に忍と彼の婚約者の歪な関係へと繋がっていく――。青い春の只中で、今は亡きサロメの幻影に囚われた美しき男子高校生の一年を描く。
四季彩のサロメまたは背徳の省察
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2015/10/17 10:43
ちょっと残念
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
耽美な展開。独特の美学論、芸術への見識を披露していくのが見事。
しかし、主人公たちが現代の高校生なので、損をしている。これが明治・大正時代なら、背伸びも含めた芸術論と恋愛を絡めたミステリになるのに、設定が現代の為に、いくら優秀でも高校生が盛っているように読めて損をしている。
そして、いくら男性にとって女性が永遠の謎でも、無理があるように感ずる。
カラスの存在を印象づけたい作者の意図があったのか?
ひそやかな恋情を物語に織り込ませる今までの作品とは一風変わっている。
有り得ない設定と展開、頭脳明晰で美貌の高校生というTL好みならどうぞ。
2015/06/10 23:57
四季彩のサロメまたは背徳の省察
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:SHIGEAKI - この投稿者のレビュー一覧を見る
黒猫シリーズが大好きです。四季彩のサロメは私にとってはハードコア…ですが物語が興味深く一気に読んでしまいました。個人的に《カラス》は○○だと思っております。先生の他の作品も楽しみです。
2015/12/16 22:07
青少年の危うさが美しい。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大正ロマンっぽい雰囲気を醸し出しながら、でも現代設定。
大人になる手前の青少年たちの危うさが美しいです。
退廃と耽美とエロスが混然一体となってます。ミステリーだけどね。