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エル ELLE
〔映画化原作〕女性経営者のミシェルは、ある夜、覆面の男に襲われる。犯人は近くにいるようだ。元夫、仕事相手、愛人、隣人の誰もが疑わしい。彼女は犯人探しをはじめ、色香と知性で彼らを問い詰めていく。やがて明らかになる衝撃の真相、そして恐るべき彼女の本性。
エル ELLE
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紙の本エルELLE
2021/02/12 23:28
自らの手でさばく彼女
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
何事にも屈することのない、ヒロインの強い意思が伝わってきます。犯人探しで終わることなく、社会が抱える深い闇にも迫っていました。
紙の本エルELLE
2017/10/21 06:32
現代のフランス(パリ)の空気
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:une femme - この投稿者のレビュー一覧を見る
小説というには、少し、話が飛んだり、途切れたりするが、なんとなくで読み進めれば、ページが進む。(脚本から、本にしたということだから、映画を前提として読んでも、差支えはないようだ。)
家族の関係の過渡期にいるような主人公は、自由に生きることに喜びを見出しているのに、どこか寂しさも感じながらも、感傷的に己の状況に浸ることもできない。そんな、冷めた、中年の女主人公の様子に、フランス人らしいなあと、思ってしまう。その姿は、なかなか現実的で、格好よくもあるが、やはり、心は、いろいろな葛藤のなかで、揺れ動いている。そのドライさにも、その葛藤にも、共感できるものがある。
時代の変化とともに、家族の関係や、仕事、夫婦、友達、子供、若者の生き方、過去、などの、様々な問題を抱えながら、パリという、時間の流れの速い街、また、人との関係に、警戒心や猜疑心を持つのが当然のような街での、生き方、現代の生活が感じられて、面白かった。