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2件
妖都
著者 津原 泰水
黄昏の東京――。鞠谷雛子は、周防馨は、電柱の陰の、交差点の向こうの、ふとした廃墟の様相に“死者”を見る。東京の街で“死者”が増殖し始めたのは、CRISISのヴォーカリストにして両性具有と噂された、美しくも妖しいチェシャが自殺してからのこと。“死者”たちが引き起こす恐怖は臨界へと達し、やがて世界はあまりにも絶望的な相貌を見せ始める――前世紀末、読書界を震撼させた津原泰水の更始作、ついに復刊。
妖都
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2024/10/13 14:48
その後は?
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
ねっとりと後を引く悪夢のような作品。
突然ブツリと切れて迎えたラスト。
その後はどうなったのだろうか。
悪夢は悪夢で終わらず現実になるのか。
それが知りたかった。
妖都
2023/10/05 07:30
怖くないホラー
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この小説がなぜ怖くないかと言えば、そのエンディングの故です。
なんとも中途半端で、結局何が言いたかったか分からなくなってしまっています。
筆者の思うところ、解釈を読者に委ねるという意図はあるでしょうが、私のように文書の読解能力が低い者にとっては苦しいところです。
自分的には、菊地秀幸の魔界都市あたりがわかりやすくていいかなと。だって、とにかくグチャグチャにしたろうという感じとか素敵ですよ。
本作にもおどろしい描写は随所にありますが、雛子がラスボスとして君臨する様が描かれていれば、もっと効果的に怖い思いができたと思います。
あと、あんなに頑張ってた馨がどうなったか、知りたいところです。