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転生令嬢と数奇な人生を
著者 かみはら(著) , しろ46(イラスト)
小説家になろうサイトで700万PV突破! 本年度第8回勝手にロマンス大賞ネット部門第2位 ファルクラム王国の中流貴族キルステン家の令嬢に転生したカレン。前世日本人女性で30代で死亡したという記憶がある以外、とくにチート能力などもない、いわゆるモブ転生。……生まれ変わったけど、なにをすればいいの? お告げや使命は? それでも温かい家族に囲まれて幸せに暮らしていたが、14歳の頃、なぜか兄姉弟の中で自分だけ母親の記憶から忘れ去られてしまった。その原因が母の浮気の末にできた子供だったからとわかり、浮気相手が平民だったことから、家を出て平民として暮らすことに。そして2年が過ぎた16の春。ここでまた転機が。皇帝の愛妾となった美貌の姉に呼び戻され、カレンは結婚をすすめられる。平民に落とされた妹を貴族籍に戻そうという姉心であったが、いわゆる政略結婚だ。婿候補は2人いた。侯爵家の次男で容姿端麗・将来有望な騎士ライナルトと妻に先立たれた地方領主のコンラート老伯爵。果たして、カレンの選択は……? 連載版に加筆修正を加えた450ページ超の大ボリュームで贈る第1巻。
転生令嬢と数奇な人生を 短篇集【電子書籍限定 特典イラスト付】
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転生令嬢と数奇な人生を5 皇位簒奪【電子書籍限定 特典イラスト付】
2022/12/11 02:09
終わったようで終わってない!
7人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
皇帝と皇女が手を組み、箱の再封印をして皇太子ライナルトを排除しようと動き出した一方で、カレンは彼に助力をする。
ついに皇帝とライナルトがぶつかり、タイトル通りの皇位簒奪を成し遂げ、一巻から続く多くの騒動が(カレンの恋を除き)終息する五巻目。
webで完結まで読んでいるせいで何を言ってもネタバレになりそうな気もして上手く言えない。
半精霊シスやっぱ推せるなぁとか、ライナルトまじで悪役ムーブがすごくてカレン視点のヒーローじゃなかったら好きになれなかったということを読み返したら実感してしまった気がする。
そして、web版読んでたときは気持ち悪いとさえ思ったリューベックさん、読み返すと思いの外好きだったな、と寂しさを覚えた。
カレンは、あの人は本当のカレンを愛してたわけじゃないみたいな結論を出してたけど、でも最期の瞬間に眼前の脅威から目を逸らすような性格じゃない彼が、初めて名前を呼んでくれたカレンを咄嗟に振り返ったのは、やっぱ恋だし愛だったと思ったわ。
アヒムもね!
いろいろ気付いたことはあるけど語りすぎ難しい。
相変わらず通常の倍くらいの分量のおかげでとにかく語るべきことが多すぎる!
徹底してライナルトしか見ないカレン、ライナルトが完全に悪役思考なせいで恋に溺れて自らも周囲も破滅に堕としていく悪女に見えてきたわ。
実際、二人ともそういう立ち位置なので、もしかしてこれこそが本来の悪役令嬢転生なのでは?と思うほど。
書き下ろしの、シスとシスティーナの過去はなんかもう苦しみしかなくて泣いた。
もう片方が糖度高めかと思えば上げて落とす塩対応。
まったくライナルトってやつは読者の期待値を振り回すのが上手くて困るわ。
この場合は作者が、かもしれないけど!
転生令嬢と数奇な人生を1 辺境の花嫁【電子書籍限定 特典イラスト付】
2022/06/30 14:10
続きが気になりすぎる結末
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
やばい。あまりのすごさに語彙力が死んだ。
アラサー日本人の記憶を持っている転生ヒロインは中流貴族の次女として生まれ、チートも何もなく家族仲良く健やかに生きていたが、突然母親が彼女のことだけ記憶喪失になり、原因究明の過程で父と血の繋がりのない不義の子だと発覚して放逐されたところから始まる。
彼女を気にかけていた兄姉が権力を得て彼女を呼び戻し、名誉回復のためにイケメンヒーローか辺境伯おじいちゃんの二択の政略結婚を強いられ、おじいちゃんと結婚するわ、いろいろあって王都に呼び戻されたりするたびに事件が起きるわで、続きが気になる展開の連続に息つく暇もない。
まさにタイトルに偽りなしの波瀾万丈な人生だが、驚くべきことに一巻終了時点で物語は動き出したばかりの序章なのだとか。
まだまだ波乱があるの?と戦々恐々してしまうが、ものすごく不穏で続きが気になるどころではないところで終わったので止まれるはずもない。
ていうか一巻の分量もやばかった。
普通のラノベの倍の文字の文字量でめっちゃ読むのに時間かかった。
すごく楽しかった。
おじいちゃん伯と結婚してるのにこの先どうヒーローとくっつくんだろ。
辺境伯良い人すぎて死んで欲しくないのだが。
転生令嬢と数奇な人生を3 栄光の代償【電子書籍限定 特典イラスト付】
2022/06/30 14:14
つらすぎる展開で波瀾万丈だけど面白くて読んじゃう
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
暴虐!
作者から読者への無慈悲な暴虐ですよ!
昔「主人公を過酷な展開に追いやるほど話が面白くなるから、作者は主人公を愛して甘やかしてはいけない」ということを聞いたことがあるが、ここまでしんどい展開いっぱいくる?という感じである。
転生者仲間で親友のエルを中心に、また多くの出会いと別れがカレンにもたらされる3巻目。
いや実際辛すぎるよ。
本当に転生チートがなんもない普通の女の子で、でも娯楽にまみれた日本人だった上で転生なんて奇特な経験をしてしまったから、羨んで苦しんでいるのがわかる。
物語の主人公らしい活躍やカタルシスを誰よりも望んでいるのは、読者じゃなくてカレン本人だったとはね。
自分の凡庸さを自覚しつつも、非凡への憧れを捨てきれないから、逃げ出して投げ出して楽になろうとせずに、過酷な道を選んでしまうのか。
とんだドM主人公でびっくりだったわ。
でもそんな主人公をあざ笑い嬉々として突き落とすのが大好きなイカレた連中が多くて本当に波瀾万丈すぎる。
さすがに泣いちゃった。
今回ようやく恋愛的な自覚が入ったり、ライナルトからもだいぶ特別視する美味しいシーンもあるけど、全部ふっとんだね!
アップダウンが激しすぎてついていくの本当に息切れする。
面白いのは間違いないけど、これ本当に主人公が幸せになれるハッピーエンドがあるのだろうか。不安しかないが。
巻末の短編や番外編?はいずれも読んで損ナシな話だったので美味しく読んだけど、今回は短編のご褒美ではとても誤魔化されない過酷すぎる展開だったよね……。