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3件
世界史を変えたスパイたち
著者 池上 彰
スパイオタクな池上さんが初めて解説。
ロシアウクライナ戦争、米中対立にもつながる現代史の裏側とは?
東西冷戦が終わった時、「これでスパイ小説の書き手は失職する」と言われました。
ところが、米中対立やロシアのウクライナ軍事侵攻をきっかけに「新しい冷戦」という言葉が生まれます。
東西冷戦が終わってもスパイの存在はなくなりません。
むしろITやAIを駆使することで、情報をめぐる争いは一層激しくなっています。
・ロシアがハイブリッド戦を駆使できなかったわけ
・ロシアで神格化するスパイゾルゲの存在
・イランの核施設を破壊する驚くべきサイバースパイ
・スパイランキング上位 北朝鮮のスパイ事情
・日本のインテリジェンス能力はいかほどか
世界史を変えたスパイたち
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世界史を変えたスパイたち
2023/09/28 16:18
スパイ達の活動を紹介
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
ロシアのプーチン大統領は、何を考えているのか私にはよくわからなかったのですが、彼がKGBのスパイ出身であったことを考えるとある程度理解できたと思いました。
世界史を変えたスパイたち
2023/09/27 09:28
大国の横暴な歴史にはうんざりさせられます
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る
アメリカ、イギリス、ロシア・ソ連、中国、イスラエル、北朝鮮などのスパイの歴史が語られているのですが、それらはそのまま大国の横暴なふるまいや戦争・事件なんかと直接結びついていて、なんかうんざりさせられる感じがします。日本のことにはあまり触れられていませんが、近現代の世界の歴史をざっくりたどることができました。
世界史を変えたスパイたち
2023/05/06 17:40
日本の現状について、もう少し詳細な解説があれば・・・
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は現代史を動かしてきたスパイについて、ウクライナをめぐる諜報戦、東西冷戦時代のスパイ合戦、サイバー空間での攻防、日本のインテリジェンスの実力など5章構成となっている。現在進行形のウクライナをめぐるアメリカの諜報能力の解説は特に興味深かった。ロシアのウクライナ侵攻について、バイデン大統領は2022年2月に、「ロシアがまもなくウクライナに軍事侵攻しようとしている」と断言した。これがはずれたら、バイデン大統領の信頼は失墜するが、情報源に自信があったのであろう。本書に記述はないが、アメリカ以外のNATO加盟国は、軍事侵攻はないと確信していた。このバイデン大統領の断言をプーチン大統領は否定。この否定により、ロシア軍は末端の兵士に直前まで軍事侵攻の計画を明らかにできなかった。ロシア軍の初期の混乱を引き起こすことに、アメリカは成功した。この情報収集の詳細は、本書を読んでのお楽しみということで。
ただし、第5章の日本のインテリジェンス能力についての解説は、少々物足りなさを感じた。例えば、2013年に「特定秘密保護法」が制定され、アメリカから来る情報の質が格段に上がったと言う政府関係者もいるとの解説がある。諸外国ではスパイ活動に死刑や無期懲役を科す法律があるが、「特定秘密保護法」の罰則は最高で10年。これは、映画泥棒(映画盗撮防止法違反)と同じと嘲笑されたらしい。日本はスパイ天国と言われているらしいが、その実態も踏まえた日本の現状についてもう少し詳細な解説があれば、本書の価値はより上がったであろうと思った。