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リベラリズムの終わり その限界と未来
著者 萱野稔人
自由を尊重し、富の再分配を目指すリベラリズムが世界中で嫌われている。米国のトランプ現象、欧州の極右政権台頭、日本の右傾化はその象徴だ。リベラル派は、国民の知的劣化に原因を求めるが、リベラリズムには、機能不全に陥らざるをえない思想的限界がある。これまで過大評価されすぎたのだ。リベラリズムを適用できない現代社会の実状を哲学的に考察。注目の哲学者がリベラリズムの根底を覆す。
リベラリズムの終わり その限界と未来
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2020/02/10 09:10
限界を認識したうえで
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:魚太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
リベラリズムには限界がある。従来からの社会的規範や功利主義など、事案によってはリベラリズムはその下位に位置するしかない。例えば所得の再分配を徹底せよとリベラリズムが訴えても、財源問題に口をつぐんでいたのでは説得力がない。そこに限界がある。リベラリズムと右翼が対立するという構図は、実は存在しないのだと教えてくれる。冷静で公平な思索が必要である。
2022/03/23 16:25
リベラリズム批判だが
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
かつてニュース番組にもよく出ていた著者。比較的バランスが取れた人だと思っていたが、こんな主張をする人だったっけというのが率直な印象。
リベラリズムの限界についてはよく分かるのだが、リベラリズム批判のための批判になっていて、せっかくの論が良からぬ方向に利用されかねない気がした。