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9件
祝祭と予感
著者 恩田陸
コンクール入賞者ツアーのはざま、亜夜とマサルとなぜか塵が二人の恩師・綿貫先生の墓参りをする「祝祭と掃苔」。菱沼が課題曲「春と修羅」を作曲するきっかけとなった忘れ得ぬ教え子への追憶「袈裟と鞦韆」。幼い塵と巨匠ホフマンの永遠のような出会い「伝説と予感」ほか全6編。最終ページから読む特別オマケ音楽エッセイ集「響きと灯り」付き。
祝祭と予感
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祝祭と予感
2022/06/18 14:24
続編はありません
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヤマキヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は「蜜蜂と遠雷」のスピンオフであって、続編ではありません。本編はきっちり完結しているので、続編ではないことに逆に安心(?)して読みました。本編で書く人物の輪郭がはっきりしていましたが、彼(彼女)ならこんなことするよね、と自然と書くエピソードになじめました。個人的には課題曲の「春と修羅」に関わるエピソードが胸にしみました。
スピンオフ作品だけでなく、巻末のエッセーも興味深く読み、取り上げられた楽曲を聴いてみたくなりました。
祝祭と予感
2022/11/30 18:05
蜜蜂と遠雷のスピンオフ
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はる - この投稿者のレビュー一覧を見る
「蜜蜂と遠雷」がとても気に入ったので、そのスピンオフ短編集ということで手に取りました。
時間軸として「蜜蜂と遠雷」よりも前の話、後の話があり、どれも楽しめました。
個人的には、奏ちゃんはとても好きな登場人物だったので、彼女の話があるのがうれしかったです。「蜜蜂と遠雷」のおかげで読んでいてどうもピアノの曲を感じてしまうのだけど、奏ちゃんのビオラ、聴いてみたいです。
ただ、一推しの亜夜ちゃんのこれからの話をもう少し読んでみたくはありました。
ですが、「蜜蜂と遠雷」の登場人物は皆しっかり歩んでいくことができる人ばかりで、それぞれの主人公の曲を奏でているだろうから、まあ、いいのかな。
「蜜蜂と遠雷」を読んだ後の余音として、良い短編集だと思います。
祝祭と予感
2023/05/31 21:57
短編なのに満足感がすごい
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
蜜蜂と遠雷のスピンオフです。 ナサニエルと三枝子、ホフマンと塵君はこうやって巡り合ったんだなとわかって、あたたかい気持ちになりました。