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  • みんなの評価 5つ星のうち 5 2件

きみは金色の雨になる

著者 著:山本賢藏

いじめやひきこもりと闘い、音楽に才能を発揮し始めていた最愛の弟の自死。きみのメッセージを追って、ぼくは旅に出るしかなかった、いくたびも……。生の意味を問いかける魂の物語。
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、予めご了承ください。試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。

きみは金色の雨になる

税込 1,760 16pt

きみは金色の雨になる

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みんなのレビュー2件

みんなの評価5.0

評価内訳

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きみは金色の雨になる

2011/02/05 15:31

何と言ったらいいだろう、では書評にならないのだけれど

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:玉造猫 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 長いこと、この本について何かを書きたいと思っていた。でも書けなかった。どう書いたらいいのか、どう表現しても自分の思うところを表しきれない、と言ってありきたりの言葉を借りてきてももっと伝えられないと思ったから。
 今でも同じだが、本棚の目につくところにいつもあってどうしても見てしまう。やはり何か書きたい。

 仲のよい幼い兄弟がふたりだけの国を作りあげる。トントコランド略してトコラン。二人だけに通じるトコラン語には、第一人称と第二人称がない。「「ぼく」も「きみ」も一緒だから、区別する必要性はなかった。」
 音楽に才能がある弟は、会話の途中で黙ってしまうことがよくあった。そのとき弟の言葉は金色の雨になって降り出していて、他の人には聞こえないのだった。ピアノを弾いているときは、雨ではなくて金の粉に包まれている、と弟は言った。弟が弾いたハイドンのピアノソナタがあまりによかったので、ハイドンはふたりに特別のものになり、その後他の演奏者のハイドンを聞くことはなかった。

 やがて兄は報道記者になり、弟は音楽の道に進む。
 「ふたりのトコラン人は、いくつになっても、とても仲がよかった。
 けれども、同時に、とても憎しみ合っていた。
 なぜなら、トコラン人は、ふたりでひとりだったから。
 それは、シンプルな鏡の法則だった。」
 パリ特派員になった兄に弟は、「けんちゃんは魂の庭に、くだらない奴らを入れて、取引をしてしまったんだ! 魂を売ってしまったんだ!」と言った。
 弟は音楽をやめていた。
 兄は不文律を破りハイドンのCD――ピアノソナタ集を買った。弟は何も言わなかった。兄は自分がなぜCDを買ったか、わからない。
「けれども、僕の分からない僕の気持ちを、きみは一瞬にしてわかってしまった。そして、きみがわかってしまったことを、ぼくは一瞬にしてわかってしまった。」

 弟は自死する。
「片方が死んで、どうやって片方が生きられるのか?」

 兄は、自分が弟を死に至らしめたという意識のなかにいる。弟の生前の痕跡を尋ねてカンボジアへ行った。弟はカンボジアで「人生において最も重要な最後の挑戦」をしたらしかった。弟はメコン川の上流でイルカに会って、イルカに演奏を聞かせたらしかった。
 「いったい、ぼくはなにをしているんだろう? 
 生き死にの場にいながら、ぼくは記者という名の傍観者だ。
 目の前の若い命ひとつを救うわけでもない。
 自分の手を汚さずに、戦争の悲惨さを伝えるという大義を振りかざすのか?
 さっさと安全なところに戻って、すました顔で戦況について論じるのか?」
 兄はメコン川を上流へさかのぼる。イルカには会えなかった。
 「きみは正しかった。
 いたずらにプロなんかになってはいけない。
 魂の領分をなくしてはいけない。」
 兄は報道記者の仕事を辞める。
 「やっと、ぼくは気づいたよ。
 きみはみつからない。
 だから、きみはどこにでもいるんだ。
 何かを見れば、それがきみだ。
 きみは全てだ。
 だから、きみをみつけようとしてもしかたがない。
 きみは、いない。
 だから、ぼくはいつもきみといる。
 だから、どこに行っても、そこがトコランだ。」

 濃密な、甘やかな、男の子の兄弟の世界。やがてそれぞれの旅に出る。本来の読み方とは違うだろうが、わたしはその世界にもとより介入できない母親の立ち位置からこの本を読み、ひたすら胸の底にこたえた。 

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きみは金色の雨になる

2020/10/12 15:39

レビューするには、言葉がない。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る

私には珍しい本との出合い方なのだが、最初に興味を惹かれたのは著者のプロフィール。
<1960年、東京生まれ。大学卒業後の84年、TV局に入局。90~91年、テヘラン特派員。92~94年、プノンペン特派員。94~02年、パリ特派員>とあって、「ふーん、エリートか」と思った目の端で、「そして、04年、退局。以後、フランス、カンボジアなどで旅行生活。」と読めた。サラリーマン記者時代に過ごした場所を、今度は旅人として巡っている?...と、この最後の部分に強烈に惹かれて、この本を読み始めた。
詩のような、あるいはファンタジーのようなスタイルで描かれた、たぶん作家の身に起こった本当の話のようで、少し痛い。若いとき、多くの人が熱病にかかったようにふらふらっとやりそうなことを、40歳を過ぎてからやる。そこにはどんな物語があったのか。なんとなく腑に落ちることもあるが、レビューするには言葉がない。
ふと、出版年を見たら、2007年初版。この作家は、さらに年を重ね、もう還暦のはずだ。最近の著作を読みたいと思ったが、著作はそう多くはなく。最新の本でも2011年刊。もう書いてないんだろうか?...ちょっと残念。

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