- みんなの評価
7件
ヤマケイ文庫 山怪 山人が語る不思議な話
著者 田中 康弘
日本の山には「何か」がいる。
シリーズ累計20万部突破!!山の怪談ブームの火付け役。
山で働き暮らす人々が実際に遭遇した奇妙な体験。
NHKドキュメンタリーで映像化、漫画化、
海外で翻訳化もされたベストセラーがついに文庫化!
秋田・阿仁のマタギたちや、
各地の猟師、
山で働き暮らす人びとから実話として聞いた、
山の奇妙で怖ろしい体験談。
現代版遠野物語。
文庫化にあたり特別版付記「山怪後日談」を収録。
(内容)
山怪の舞台(地図)
はじめに
I 阿仁マタギの山
狐火があふれる地/なぜか全裸で/楽しい夜店/
生臭いものが好き/狐の復讐/見える人と見えない人/
狸は音だけで満足する/消えた青い池/
人魂、狐火、勝新太郎/親友の気配/辿り着かない道/
蛇と山の不思議な関係/汚れた御札/マタギの臨死体験/
叫ぶ者/白銀の怪物
II 異界への扉
狐と神隠し/不死身の白鹿/来たのは誰だ/もう一人いる/
道の向こうに/響き渡る絶叫/僕はここにいる/
謎の山盛りご飯/山塊に蠢くもの/旧朝日村/
出羽三山/鷹匠の体験/奈良県山中・吉野町/
ツチノコは跳びはねる/足の無い人/巨大すぎる狐火/
山から出られない/行者の忠告
III タマシイとの邂逅
帰らない人/死者の微笑み/迎えに来る者/ナビの策略/
椎葉村にて/テントの周りには/幻の白い山/
なぜか左右が逆になる/不気味な訪問者/天川村の事件/
帰ってくる人/固まる爺婆/お寺とタマシイ/飛ぶ女/
帰ってくる大蛇/呼ぶ人、来る人/狐憑き/真夜中の石臼/
狐火になった男
おわりに
文庫特別版付記「山怪後日談」収録
ヤマケイ文庫 山怪 山人が語る不思議な話
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
山怪 山人が語る不思議な話 1
2022/04/17 05:27
サラッと恐ろしい話
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もち - この投稿者のレビュー一覧を見る
山に暮らす人々の不思議な体験を集めたもの。共通する現象でも呼び方が違ったり原因とされるものが違ったりと、特色があって面白い。山が遠いところに住んでいてよかったと思えるくらい、じわじわと怖い話もある。
山怪 山人が語る不思議な話 1
2019/07/28 19:48
現代版遠野物語
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯には「現代版遠野物語」という賛辞。
内容は、山での不可思議な出来事を、山里に暮らす人々、特に狩猟関係者(マタギ)から地道に聞き取り、まとめたものです。いわゆる都市伝説やホラーとは異なり、起承転結のないエピソードが大半ですが、どこか懐かしい印象を受ける話も多かったです。冬の寒い日の夜に、一人で部屋に籠もって読むと、効果抜群のような気がしました。
ただ、著者が取材中に体験したカーナビの話は、類似の話が都市伝説にもあるだけに、実話としてはちょっと不気味でした。
ところで、後半に、階段を上ってくる不思議な足音の話がありましたが、私の亡父も同じような体験を話してくれたことがあります。母の死後、一人暮らしを始めてしばらくした頃、父が就寝中の深夜、台所からペタペタと足音が近づき、寝室と台所を仕切っている襖の手前でピタッと止まる。襖の向こうに人の気配がするので、意を決して襖を開けても誰もいないということが頻繁に起きるとの話でした。お化けに全く興味のない父の話だけに、妙に説得力があったことを覚えています。一人暮らしの父を心配して、亡母が来てくれていたのであれば素敵な話だと思いました。
2023/10/08 08:21
夢を見たい人へ!
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:てるてるアフロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
オチの無い、だけど奇妙な不安を覚えさせる、不思議な話のオンパレード! 普通の読書に飽きた人には、新しい昔話(?)みたいに楽しめるかも? あと、寝る前に読んだら、10本近くの、連続した怖い夢を見た。ここ何十年も夢など見た事が無かったので、驚いている。が、それが本書によるものかどうかは、不明である、読む場合は自己責任で、試して欲しい(笑)