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現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変
著者 二日市とふろう(著者) , じゃいあん(イラスト)
2008年9月15日、リーマンショック勃発。
ある女性もまた時代の敗者となり――現代を舞台にした乙女ゲームの悪役令嬢・桂華院瑠奈に転生!?
時はバブル崩壊後の金融機関連鎖破綻前。
少し違う歴史を歩んだ世界で過ごす瑠奈は、大学進学に悩むメイドをきっかけに桂華グループの財政状況を知る。このままでは破滅の一途を辿るばかり。
身内を救うべく執事の橘と向かった極東銀行で一条支店長を巻き込み、瑠奈は前世の知識を元にハイテク関連の投資を行う。そうして得た莫大な利益で、これからの生活に安堵したのもつかの間――。
「助けてください。お嬢様」
北海道開拓銀行に勤める銀行員の土下座から訪れた日本経済最大の試練――不良債権による連鎖破綻の悪夢が襲いかかる。
「ならば、手は一つしかないわ」
報われないかつての『時代』の流れに抗うため、瑠奈が打つ起死回生の一手とは……!?
「小説家になろう」発、現代悪役令嬢日本再生譚!
現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変 7
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現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変 1
2020/11/14 17:10
「北海道開拓銀行を買収するわ」
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けいちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯の「北海道開拓銀行を買収するわ」というセリフに惹かれて衝動的に購入しましたが、面白かったです。
金融経済や政治など、平成史がとてもよく分かります。
もしもこんな悪役令嬢がいれば、今の日本はどうなっていたのだろうか。
主人公の桂華院瑠奈をはじめ、キャラクター達も魅力的でストーリーも面白いです。
次巻では政治の大きな動きに巻き込まれていくようで、続きが気になります。
現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変 1
2021/06/29 12:34
拓銀令嬢物語
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コンドル街道 - この投稿者のレビュー一覧を見る
リーマンショックの不景気で派遣切りにあい、のたれ死んだアラサー女性。彼女は現代日本を舞台にした乙女ゲームの悪役令嬢に転生する。破滅後の生活を見込んで、投資で莫大な財産を築いた彼女は、この世界もまたバブル崩壊後の経済危機の真っ只中にあることを知り、「失われた20年」「氷河期世代の誕生」を防ぐべく、活動を開始する。
Twitterで「拓銀令嬢」として話題になった経済架空戦記。「あの頃」を知る者にとっては懐かしく、「こうなってほしかった」という思いでいることだろう。連載は今も継続中。
2021/04/01 06:00
悪役令嬢物の皮をかぶった仮想戦記
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:活字中毒 - この投稿者のレビュー一覧を見る
あらすじ
「第2次世界大戦に敗北しなかった日本を舞台に、敗北(≒死)を受け入れつつもバブル崩壊に続く不景気に立ち向かう悪役令嬢の軌跡」
と書くと仮想戦記っぽい気がする。
・・・「悪役令嬢(5歳)」と書くと、途端にコメディっぽくなるけど。
現代を舞台にした悪役令嬢ものを物語として成立させるにあたり、どうすれば悪役令嬢(公爵令嬢)が違和感なく存在できるかを追求した結果、そこらの悪役令嬢ものとは一線を画すおっさんホイホイに仕上がっているので、読む際はご注意を。