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生きがいについて――神谷美恵子コレクション
著者 神谷美恵子(著)
「いったい私たちの毎日の生活を生きるかいあるように感じさせているものは何であろうか。ひとたび生きがいをうしなったら、どんなふうにしてまた新しい生きがいを見いだすのだろうか」
神谷美恵子はつねに苦しむひと、悲しむひとのそばにあろうとした。本書は、ひとが生きていくことへの深いいとおしみと、たゆみない思索に支えられた、まさに生きた思想の結晶である。1966年の初版以来、多くのひとを慰め力づけてきた永遠の名著に執筆当時の日記を付して贈る。
生きがいについて――神谷美恵子コレクション
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生きがいについて
2020/06/03 23:51
多くの病める人たちとともに
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
長年の愛読書です。
最初は、神谷さんの温かさに包まれている感じを受けました。
今は、神谷さんご自身が、ハンセン病を患われた方々に、そこで支える看護婦さんたちに、有名無名問わず多くの病める人々に、光を照らされてきた方だったのではないかと思います。
2024/11/24 15:22
生きがいについて――神谷美恵子コレクション
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わたし - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦争に大きく運命を変えられながらも、米国と日本で学んだ日本人女性が、医師という職業を超えた人生の生きがいについて、述べた書物です。じっくりと読み返す価値があります。
生きがいについて
2023/06/27 18:13
人間が生きるというのは大変なこと
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぶんてつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読んで、すぐに「生きがい」が見つかるわけではない。
むしろ、「生きがい」などということを考えずに一生を終えられるなら、この本を読む必要もない。
それでも多くの人間に、いつか生きる意味を問いたくなる時が来る。
「新しい生きがいを求めて」や「新しい生きがいの発見」の章をむさぼるように読んだ。
新しい生存目標の採用の仕方として、それまでの生きがいと同じ形の「代償」を採用する場合や、それまでとは違った生きがいに「変形」したり、「置きかえ」たりする場合が記述されている。
いずれも良いヒントではあるが、そう簡単に見つからないのも「生きがい」の特徴である。
著者は、そのことをわかっているからこそ、この本全体を通じて、「生きがい」の大切さを伝えているだけでなく、その採用の困難なことを伝えてくれている。だからこそ、この本は多くの人に読まれ続けているのだろう。そして、このような本が多くの人に読まれていることを知ることで、この世もまだ捨てたものじゃないと生きていける人もいる。
この本は、宗教に逃げることをしなくても、どんな人間にも必ず存在理由があるに違いないと、寄り添い語り掛けてくれる、そんな著作であるように思える。